大阪の橋下市長。
いろいろ良い改革をしていると思うのだが…。
ひとつだけ賛成できないのがある。教育改革。このままでは改悪になってしまう。
・市内で学力テストを実施し,全校の平均点を公表する。
→これでは,昔アメリカのジョージア州で発生した「アトランタ学力テスト不正事件」と同じことが起こってしまう。教師がテスト前日に成績の悪い生徒にテスト当日休むよう指示したり,テスト中教師が天井にプロジェクターで正答を投影したり…。実にこの事件ではアトランタ市内44校で178名の教員が不正に関わったとして処罰された。
・教員の束縛。
君が代のときに教員の口元を確認とか,終わってるよね。
そんなの見てるヒマあるならさ,卒業していく生徒たちの晴れ晴れとした顔を目に焼き付けろやな。
教育産業に携わるものとして一言言いたいんだけれども,
教育って,費用対効果,とか,スグに結果が出るものじゃないんですよ。
たとえば,小学校の先生に叱られたこと,その15年後に意味が分かったってこともあるし,
テストで点数取らせるだけなら,学校を解体して塾・予備校だけにしちゃえばいいでしょ。
でも,学校が学校としてあるということは,義務教育の場合,その後の人生60年,70年のための社会性であったり,古い言葉でいえば修身みたいな,モラル教育なんだと思うんだよね。
完璧な先生ばっかじゃつまらない。
生徒からからかわれるような先生がいてもいいし,
でも,そんな先生はそれがレゾンデートルなのだから,「不適応」とか言って処分しちゃいけないと思う。
全員エリート教師なんかじゃ,教員組織はいずれ瓦壊する。
例えは悪いが,アリの巣の中には,女王アリ,働きアリ,…いろいろいるし,人間社会にも,エリート,中流,ドカタ,いろんな階層があって,成り立っているという事実がある。
先生方はきっとその99%が子供ずきな,いい人間だと思う。
もちろん,自分の専攻する教科教育を通じて,人間育成をしていくのだと思う。
育成ってことは,一過性のものではなくて,非常に時間がかかるものだということを,エリートしか経験したことのない大阪市長にはわからないのかもしれない。
実際,大阪市幹部はイギリスでサッチャーが行い,失敗に終わった教育改革を模倣したということを認めている。
考え直すべきである。
