出羽三山での山伏修行で感じたことを
私の感覚が薄らいでしまう前に
書いていこうと思います
前回記事はこちら
山伏修行では何度も
もうダメかも、と心が折れそうになった
普段歩くことのない
山道、不揃いの石で作られた道
たまに円柱状に作られた
平たくて踏みやすい石があって
『ラッキーブロック』って名付けてた
自然は好きだし
そんなにやわな方だとは思ってないけれど
歩き慣れない道は大変だった
きちんと整備された道を歩けるということが
自分が日頃どれほど恵まれているのか
実感せずにいられなかったし感謝が湧いてきた
そんな道を必死に進むうちに
デコボコで
どこに足を置いていいかわからない石の道も
先人たちが切り開いて(?)くれたもの
こんなにたくさんの重たい石を
運んできて踏み固めて作ってくれたもの
そのおかげで私は進んで行ける
こっちだよって教えてくれるんだと気づいたら
そのありがたさに
またもひたすら感謝しながら歩いていました
うまく言えないけれど
今までにないくらいの感覚で
一歩一歩のたびに『ありがたい』って
ただただ感謝、本当にただそれだけ
そんな瞬間がたくさんあって
進むべき道を教えてくれる人がいる
先を歩いてくれる人がいる
後ろを歩いてくれるがいる
遅れても待ってくれる人がいる
太陽が出ている
雲が太陽の熱を遮ってくれる
風が吹き抜ける
雨が降る
水が流れる
虫が飛んでくる
金剛杖が助けてくれる
登山靴が助けてくれる
寝る場所がある
ご飯をいただける
お茶を出してくれる
自分に向き合うための環境に
先達や山伏のみなさんが
私たちを守りながら導いてくださる
全て感謝以外の何物でもなくて
私の身ひとつは本当に無力
全て周りの助けの中で
生かされている
『なんでこんな大変なことをするんだろう』
と正直初めは思っていたけど
身体が辛くて足がパンパンでも
肩で息をしても足りないくらい苦しくても
辛ければ辛いほど感謝が湧いて
気持ちは軽く清々しくなっていました
本当に感謝が溢れた3日間でした
修行からの帰り道も帰ってからも
子どもや夫
お店や人
環境にも
前よりも感謝の気持ちが湧いています
感謝が湧いていると
怒ることもなくてとっても穏やかなんだなぁと
裏を返せば
私は今まで感謝が足りなかったし
感謝というものを履き違えていたのかもしれない
そう思うくらい
世界観が変わっている気がしています

