明治期頃の古作こぎん。向かって左は裏側、右が表です。


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こぎん刺しには「かちゃらず」という、「裏にあらず」という意味の模様があります。




「豆っこ」という模様の裏に出る模様だけど、裏じゃないよ、という意味(かっちゃは津軽弁で裏の意味。かっちゃに着てらよ、と言えば裏表に着てるよ、という意味になる)




裏模様も綺麗なので、表に採用したのでしょうか?


たまたまそんな風になったんでしょうか?





こぎん模様の名称は、刺した糸を見て付けたのかな?と思うものと、浮き上がった布地のほうを見て付けたのかな?と思う模様とがあるように思います。




名称には「だんぶりこ(トンボ)」や「てこなこ(蝶々)」、「クルミの殻」など身近な動植物だったり、「石畳」や「井戸」など暮らしのなかにあったものなども見られます。




田の畔(くろ)=田んぼのあぜ、とか、「虫食い」なんていうのも^ ^ なんだかほほえましくなります。




模様から風土や暮らし、人々の思いまでもが見えてくるようです。





明日(19日)は「第2回 古作こぎんを楽しむ会」です。お申し込みくださった皆さま、お待ちしております!




(2回目は満席となりました。3回目以降も開催予定ですのでぜひご参加くださいませ)




余談。

津軽弁における「かっちゃ」の使用例


 「かっちゃにきちゃーよ」(裏表に着てるよ)

「かっちゃだでばな」(裏表じゃん)

「そいだばかっちゃだね」(それ裏表だよ)

「かっちゃさなっちゃんでね」(裏表になってるんじゃない?)

「わいはかっちゃだでゃあ」(うわぁ、裏表だぁぁぁぁぁ)