こちらは創作こぎん。岩木山&ハートのもどこです。マイナーチェンジ中。







古作模様の場合、こちらの岩木山部分のような大きな数の筋上げ(布のタテ糸が表側に出て、糸が布の裏に隠れる状態)は見られません



補強の観点から外れてしまうからでしょう。



横島直道著『こぎん』(青森県民芸協会発行、昭和41年)によると、「・・・筋上げ数が九ぐらいが限度で、それ以上になることは好ましくありません。そうすれば刺糸がたるみ勝となり、刺子の本来の目的から外れることになるからです」とあります。




裏側に渡った糸がたるむと引っかかりやすい、というのもあったでしょう。昔のこぎんは着るものでしたから。




伝統的な「胡桃の殻」や「ふくべ」の模様にも「糸入り」(真ん中から7段目に3目が入っているもの)がありますが、筋上げ数を小さくするための工夫だったのでしょう。






冒頭の「お岩木山LOVEもどこ」は、

令和1年の「1625こぎん」(巨大岩木山タペストリー制作企画)の際に生まれました。



岩木山への感謝を形にする機会となり、大変ありがたく思っています。





こちらは数日前の岩木山です飛び出すハート