先日のNHK「日曜美術館」で河井寛次郎が特集されていました。


陶工であり、柳宗悦と共に民藝運動を広めた河井。


陶芸家でこぎん刺しの研究も行った高橋一智の師匠で、河井からこぎんに感動したという話を聞いた高橋は、「郷土に、こんな立派な工芸があるのかと、はじめて認識させられた」そうです(『染織と生活』、染織と生活社、昭和52年)。


(高橋一智については『そらとぶこぎん』創刊号(津軽書房)もぜひご参照ください)






「日曜美術館」では河井の言葉も紹介されていました。


そのひとつに、
「助からないと思っても
助かって居る」
というのがありました。


民藝思想的だな、と思いました。


もう助からない、と思うようなことがあっても、この世に生を受けた時点で大いなるものに守られている。何があってもすでに救われている、という意味だと私は捉えました。



なかなかそんな風に思えない時もありますが・・・私はこれは真理だと感じます。



河井のご家族の方が、ご病気の時にこの言葉に救われたとおっしゃっていたのが印象的でした。


また、
「確かなものを作りたかったら
確かな暮らしをせよ」


この言葉には頭をカチ割られるような気持ちになりました。


もう少し自分の暮らしを見直さねばならないなと・・・


・・・


それにしても、
民藝とは、こぎん刺しとは、
単なるモノではなくて。


古作こぎん(ゆめみるこぎん館蔵)



その根底にある哲学的な部分をも知ることで、
もっともっと私たちにとってこぎん刺しが、
ありありと迫ってくる、
暮らしのなかにあってよかった、
あってくれて有り難うと感じるものに
なるのではないかと思います。




今週2月10日(土)10時より、
「古津軽体験~ゆめみるこぎん館に行ってみよう!~」企画開催!

お申し込みは本日7日(水)までです‼︎




古作こぎんや祖母の作品の見学、また、初心者の方はこぎん刺し体験も可能です。



この日は布や糸の持ち込みもOK!普段こぎんを刺している方は、古作こぎんに囲まれてチクチクすることができます。



お申し込みは、
①古津軽Instagram
@kotsugaru_official 

または古津軽Facebook(メッセンジャー)でメッセージ

②ゆめみるこぎん館・石田まで電話またはメール
電話:090-5194-1278
メール:maikoishita@gmail.com
こぎん館Instagramへのご連絡でもOKです。


◆日時:令和6年2月10日(土)10:00~11:30頃

◆場所:ゆめみるこぎん館(弘前市高屋字本宮453-1)

◆料金:見学のみ1000円
 見学と体験2000円 
 (材料持ち込みの場合は1000円)

◆募集人数:10名

◆申込締切:2月7日(水)

◆集合場所:ゆめみるこぎん館
※駐車スペースが限られていますことをご了承ください。


お待ちしておりますので、
どうぞよろしくお願いいたします!


石田舞子