本日はkogin.netの山端家昌さんとめぐる「なるほど!西こぎんツアー」の皆さまに来ていただきました!ご来館いただいた皆さま、ありがとうございました





祖母が津軽の家々を訪ね歩いて集めた古作こぎん。明治時代のものだとすれば、150年ほど前のものとなります。




大麻や苧麻といった植物の繊維を採って糸にし、織って藍染めし、こぎんを刺す。




植物のいのちから布を生み出し、着ることを通して共に生き働き、襤褸(ぼろ)になるまで布のいのちをまっとうさせ、土に還るという大きな循環。




そうした自然の営みがあった時代のものだということ。今、そこには戻れないとしても、何か大切な、変わらないものがあるように思います。





当館の三縞こぎんについて。縞模様の紺色部分は、藍染めした糸で刺してあるというお話もさせていただきました。




文献によると刺していない三縞こぎんもあるようです。別の三縞こぎんを見る時に確認したいと思います。




西こぎん(縞こぎん)の肩の縞部分も藍の糸で刺してあります。



手前が三縞こぎん、奥が西こぎん(縞こぎん)




三縞も西も、縞部分は2目の刺し子になっています。なぜ縞部分だけ偶数なのでしょうか?(こぎんは主に奇数の目で刺します)。




もともと、こぎんは偶数から発展したとも言われており、その名残なのか、全く分かりません。




余談ですが、こぎんを刺す時、布の端っこから糸(タテ糸やヨコ糸)がほつれてくることがありますが、そのほつれた糸で、縞模様部分を刺したことがあり、なかなかいいアイデアだなと自分では思っています。





ツアーのお客さまは本日、西目屋村にご宿泊とのこと、祖母も西目屋村までこぎんを探しに出かけました。




収集に行く時はおにぎりを持って行き、神社で食べたという話も聞いたことがあります。




祖母自身、なぜ集めたのかわからない、と語っていたこともありました。こぎんの底知れぬ魅力にとりつかれたのでしょうかーー





こぎんの話は尽きず、まだまだお話したいことがたくさん。




お久しぶりの方々や、SNSでは存知上げていた方ともお会いできました。遠路はるばるありがとうございます。ぜひ、またお会いしたいですね!




皆さま、どうぞよき滞在に・*




ご来館誠にありがとうございました!




まいこ