政治とメタルと網膜剥離 -87ページ目

民主党議員16名離脱と亀井静香の「連合赤軍」発言

また政争の季節が来ようとしている政界がまた混乱しようとしている。
この事態は、菅直人が本当に真摯に政治に取組んでいれば避けられたものであった。なぜ彼は、鳩山・小沢の想いを踏みにじり、国民への背信に走ったのか?
アメリカの力が徐々にであるが衰え、相対的に中国など新興国のウェイトが高まる中、対米一本やりの外交の軌道修正は当然のことであった。中国・ロシアとの関係改善で外交上のリスクヘッジを図ることは、国の将来を思えば必然だったはずである。
なのに菅は逆行した。更にそれを徹底するために、小沢を抹殺しようとしている。
二十年前、まだ社民連の一議員、社民連の書記長選にすら落ちる程度だった菅直人には、青年政治家らしい青臭さと爽やかさがあった。社民連の代表は現法相の江田さんだったが、私たち学生の人気は、親分肌でベラんべえ口調で政策をまくしたてる菅にあった。皆いつかは政権をと言っていたものの、それが現実になると思っていた者は何人いただろうか?
そして今、菅は首相の座にある。閣議の右脇に江田さんもいる。若き日の妄想が今現実になっている。
なぜ途中で菅は小利口になってしまったのか?財務大臣時代に勉強不足で答弁に失敗して以降、役人に丸め込まれたという噂は本当だったのだろうか?
残念ながら菅には小沢の胆力、構想力も、亀井静香の深い知恵や決断力もない。全てが中途半端な政治家に成り果てた。元々若い頃から、政策論も土地の宅地並み課税など重要かもしれないが細かい話が好きで、この国の政治をどうする、という話は得意ではなかった。首相になってからその弱点がもろに出ている。
結局出てきてしまっているのは、古い市民活動家にありがちな内ゲバ癖である。もっとも総括と称して敵を殺すことまでは昔もしていないが、小沢に対する攻撃は政治的殺害に他ならない。亀井静香か言うように、連合赤軍のようなものである。
これに対し小沢は我慢に我慢を重ねてきた。ついに十六人の分派活動となって反撃が表面化したが、原因は全て菅にある。
菅には一刻も早くやめて欲しい。そして、かつての側近山本譲二のように、まっとうな方法で政治にかかわってほしい。
菅よりも小沢や亀井静香が正しかったという事実は、私にとって非常に苦い。