”レゴブルク会戦”9日目。奇妙な静けさに包まれた前日とは打って変わり、この日は激しい戦いが繰り広げられた。
西軍本陣では、いまだ帰らぬリチャード王の代理として副将ベルモント=グラフトンが指揮を執っていた。
~西軍本陣~
申し上げます!
東軍より、サン・ダラーム大公国軍が押し寄せてまいりました!
先鋒は骸骨兵どもの群れ!
続いて白馬の騎馬隊!
あの旗印はレオリダム公国の”白き海風騎士団”!騎兵のみが突出して攻め寄せてまいります!
これを見て、我が方の弩弓隊が応戦しました!
鱗鎧に身を固めた重装備の弩弓隊!更に馬鎧まで付けた重装騎兵がこれを援護しております!
申し上げます!東軍より、重装歩兵隊が!
全員が重鎧を着こんでおり、大楯を装備している兵までおります!
ええい、忌々しい!イェールハルドの部隊を迎撃に出せ!
申し上げます!戦場に突如、魔族どもの軍勢が姿を現しました!東軍を攻撃しております!我が方の味方のようです!
一つは燃えるような赤き魔族の群れ!率いるは炎魔王とのことです!
先頭は重装備の兵が固め、後方の兵たちは軽装ではありますが筋骨隆々とし、いかにも猛者ぞろいといった様子!その戦意は熱気となり迸っております!
今一つは紫色の魔族からなる軍勢!指揮官は雷魔王との報にございます!
炎魔王軍のような熱気はございませんが、背筋も凍るような冷酷な気を放っておりまする!
二つの魔族軍の出現により、東軍は混乱をきたしています!
よし、では密偵を送り込め!
道化たちよ!情報を奪うとともに、東軍に恐怖と混乱をまき散らすのだ!
~東軍本陣~
申し上げます!

突如現れた魔族の軍勢に、我が軍は混乱をきたしております!

ええい、ヘル・モルドレの奴ら同様、魔族とは忌々しい奴らじゃ!
申し上げます!ブルクの森の彼方より、獣人たちが駆けつけて参りました!
小柄で俊敏な獣人たちと、大柄で屈強な戦士たち!牛のような獣に乗った者もおります!
またフォルキア同盟のドワーフたちも駆けつけて参りました!

ドワーフ王を先頭とした楔形陣形!魔王軍を何度も打ち破った必殺の戦法!
さらにブルースカル隊及び闇魔術師も我が軍に加勢!
これら諸軍の来援により、我が軍は体制を立て直しつつあります!
よし、この勢いで西軍を打ち破るのだ!

申し上げます!
我が軍の各隊が、新手の敵の攻撃を受けております!
少数なれどなかなかに手ごわい敵!リチャード王が呼び寄せた精兵とのことで、我が軍は出血を強いられております!
~戦場にほど近いとある平原~
時は来たれり!我が帝国に使える僕よ来たれ!
~戦場近隣地帯~
RiMN連合王国軍は単独で騎行作戦を継続し、西軍側を支援する村々を次々と制圧した。
~峠の戦い~
タイポ軍は諸侯連合軍の反撃の前に、峠を抜けることがかなわずにいた。
攻めあぐねたタイポ2世は膠着した戦況を打破するため、奇策を講じるのだった。
~ルクレール城~
西軍から離反したマルモン国王フィリップを討伐するため一時戦線を離脱したバルトハイム帝国第二軍は、圧倒的な戦力をもってマルモン王国軍を野戦にて撃破した。フィリップ王は辛うじて軍勢をまとめて本拠地ルクレール城まで撤退したがバルトハイム帝国軍を率いるゼクトバッハは追撃の手を緩めず、これを包囲した。
一日の休戦を挟み、より激しさを増す戦場。決戦の行方は神のみぞ知る…