みなさんこんばんは。シュテファンです。

このブログはぼく自身のレゴライフを綴るとともに、オリジナル小説”魔王ローラン”をはじめとするシュテファンワールドの設定を紹介する、というのも設立の目的の一つでした。
そういう訳で、今回は久々に”魔王ローラン”における重要な設定の一つをご紹介いたします。
ローランとアデライード姫
”魔王ローラン”の名が示す通り、今は魔族の帝国ヘル・モルドレの頂点に君臨するローラン。

そんなローランも、最初から魔王だったわけではありませんでした。
生まれは大陸南部の最強国家、セレノス王国。
下級貴族の子として生まれたローランは、立身出世を夢見て幼い頃より武芸の鍛錬に励みます。
しかしそこは後ろ盾を持たぬ零細貴族の哀しさ。いくら武芸を磨いても、精々が王国騎士団所属の騎士か大貴族の近衛兵止まりといったところでした…通常であれば。
ローランにとって幸運なことに、大きな武勲をあげる機会がやってきました。
世にいう”第一次魔王戦争”です。
魔王サドゥアル率いるヘル・モルドレ帝国軍は強く、いくつもの国が滅ぼされていきました。
ローランが属するセレノス王国軍も苦戦を強いられ、有力な将軍たちが次々と命を落としていきます。
大きすぎる穴を埋めるため、才ある若者は身分によらず異例の出世を遂げていきました。ローランと親友オリヴィエはその代表格と言える存在でした。
やがて力を盛り返したセレノス王国とその同盟国は魔王サドゥアル自身を戦場に引きずり出すことに成功します。
ここが最終決戦、正念場と悟ったセレノス国王アムリアスは、家臣たちに告げます。
”魔王サドゥアルを討ち取った者に、我が娘アデライードを与える”と。
以前より密かにアデライード姫と恋仲にあったローランは、勇んで出陣。全軍の4割という大きな損害を出しながらも、遂にサドゥアルを討ち果たしました。
若き英雄と絶世の美女。まるで物語のような2人の男女を、国中が祝福しました。
ローランはその功により王国騎士団長の地位を与えられ、大きな所領も与えられたことで地位を固めていきます。
名声と実績において並ぶものなく、アムリアス王の実子を差し置いて国王になるのではないか、とまで噂されました。
何よりも愛する姫との結婚を間近に、幸福の絶頂にあったローラン。
…しかし幸せな日々は、突然に終わりを告げました。
反故にされた約束
アデライード姫の姉にあたる第一王女。隣国アルダストの王子エディウスと婚約していたその姫は、ある日突然亡くなってしまいます。
このままでは強兵を擁する同盟国を失ってしまう。そう懸念するアムリアス王によって白羽の矢が立てられたのが、アデライード姫でした。
第一王女にして美女として知られた姫の代わりとするには、それ相応の姫が必要となります。アムリアス王にはアデライード姫の他に嫡出の王女はいません。
ローランとの約束を反故にすることにはなりますが、英雄とはいえ一介の武人と一国の王子。どちらを取るか、選択の余地はありませんでした。また合理主義者のアムリアス王には、理を説けばローランもわかってくれるという思い込みがありました。
しかしやっとの思いで結ばれるはずだった姫を、そう簡単に諦められるはずもありません。
ローランは密かに仲間を集めると、エディウスとの婚礼に向かうアデライード姫の行列を襲撃する計画を立てました。
ところが、計画は事前に露見してしまいます。事が事だけに、失敗した際の処罰を恐れた家臣たちが密告したのです。
ローランとその一味は捕らえられ、仲間たちは処刑されます。ローラン自身はその功績と名声の大きさから命までは取られませんでしたが、国家に対する反逆者として投獄されてしまいました。
大悪魔メトフィスの誘い
獄中のみでは動くこともままならず、自暴自棄に陥ったローラン。
そんな彼の元に、メトフィスと名乗る大悪魔が現れます。
力と自由と引き換えに、新たな魔王になるという取引を持ち掛けるメトフィス。
ローランに否やはなく、かつての英雄は”悪魔の契約”を結んでしまいました。
メトフィスの力を借りて大陸北部の魔族を統一したローランは魔王として軍を率い、侵攻を開始しました。
全ては愛のため。
全ては想い姫を取り戻すため。
そして、憎きセレノス王アムリアスと、若きアルダスト王エディウスに復讐するため…。
こうして始まったのが、”第二次魔王戦争”でした。

魔王に堕ちた英雄ローランと、今はアルダスト王妃となったアデライード。
かつての恋人たちに、果たして再び巡り合う日は訪れるのでしょうか…?
あとがき
さて、という訳で今回は”魔王ローラン”の重要な設定の一つをご紹介しました。
愛は時に憎しみを増大させ、人を誤った道に進ませてしまう。そんな恐ろしさを秘めているのかもしれません。
今後も、”魔王ローラン”の設定は時折ご紹介いたします。
また物語自体も、いずれ公開できればと思います。