ベサニーが用意した隠れ家は
シェフィールド国の森でした。
アルフレッドはグレースが
レスター国に隠れていると考えたので
必死になってレスター国を
探しまわりましたが
シェフィールド国にいるグレースを
とうとう探し出すことは
できませんでした。
シェフィールド国の森は
空気は澄み 川は清らかで
それはそれは美しい森でした。
これといった産業のない
シェフィールド国の森は
自然が壊されることなく存在し
グレースとベサニーをうまく隠してくれました。
シェフィールド国の森の植物たちも
グレースとベサニーを
暖かく向かい入れてくれました。
グレースは森にあるもので
なんでも作り出すことができました。
家は大きな木の穴
ベッドは枯れ葉
食べるものも充分すぎるほどあります。
魔女のベサニーは薬草の知識があり
薬草で作った薬やお茶
木の実のジャムを売ったりして
暮らしていました。
森の植物たち、ベサニーとの
楽しい毎日が
グレースの傷ついた心を癒し
幸せを満たしてくれたのでした。
グレース姫物語 ⑬に続く