ある日
グレースとベサニーの所に
ガリガリに痩せた男の人がやってきました。
フラフラで今にも倒れてしまいそうです。
「ここによい薬があると聞き
やって来ました。」
「私の体は食べものを受け付けず
食べても食べても吐いてしまうのです」
「どうか 助けてください」
そう告げると
パッタリ倒れてしまいました。
グレースは慌てて男の人をベッドに運び
体を温めはじめました。
そしてその人をよく見てみると・・・
なんとリチャードではありませんか!
あまりに痩せてしまっていたため
リチャードだとは気がつかなかったのです。
グレース「まぁ リチャード
どうしてこんな風になってしまったの?」
ベサニー「リチャードは人に
施しをしていただろう
その話を聞きつけた働かない人たちが
どんどんシェフィールド国にやって来たんだよ」
「リチャードは自分が食べるものを
減らしてでも
人々に食べものを与え続けていたから
次第に食べものを受けつけない体と
なってしまったんだ」
「かわいそうなリチャード・・・」
「なんとか助かる方法はないのかしら?」
グレースは効きそうな薬草を煎じては
リチャードに飲ましてみるのですが
口に入れた途端はき出してしまい
どんな薬草もリチャードを助けることは
できませんでした。
グレース姫物語 ⑭に続く