Google先生に
「スペイン、不動産投資」と聞くと、
色んな法律事務所や不動産会社などの、
メリットにフォーカスした情報が出てきます。
やっぱり専門家のお話なので、
興味深く拝読しているんですが、
1点疑問に思う事。
なんでオクパ問題について、
触れていないんだろう〜
(まあ、家を買ってもらう事が
目的で書かれている記事なんですが)
他の地域では分からないんですが、
バルセロナに関して、
不動産購入の際に
絶対に忘れてはいけないのが
「Ocupaオクパ」や家賃滞納者
の存在です
オクパとは、他人の不動産物件を
不法占拠する人達のことです
本来多いのは、
まだ誰も住んでない家に侵入して
住み始める事が多かったらしいけど、
ケースによっては
住民がバカシオネスで不在の間に
乗っ取るケースも聞きます。
もしかして今まで住んでいた国でも
多少はあったのかもしれませんが、
バルセロナでは頻繁に起きていて、
すっごく身近な問題なんです
私達が今住んでいる家を購入し、
改装工事中に受けたアドバイスは
友達
「改装中にオクパにあったら、
24時間以内に警察通報しないと、
法的に彼らが守られてしまうよ!」
私「え!何故」
友達
「居住スペースを保有する人は、
そのスペースを使用していない場合、
公共のために有効活用する
義務を追っているんだよ〜」
「もしオクパがいたら、
怖くっても家の中に留まって
警察に電話すること。
必ず家の中から電話しないと、
家の中に既にいる、
オクパの権利が
守られてしまうよ」
という、にわかには
信じられないものでした
私
「いやいや、密室でオクパと
一緒にいるなんて怖いから無理だし
普通に逃げるでしょ、そこは」
友達
「うん、でもそうすると、
長ーーーーい裁判ケースに発展して、
場合によっては2年とか、
長い時間と多大な労力を
無駄にするよ!」
って言われました
本当かは分かりませんが
「オクパは家に入り込んで、
その家の中からピザとか
宅配サービスを利用する。
そのレシートなどを使って、
24間以上経っている事を証明する」
とか
って感じで、
バルセロナでは
安心して週末旅行にも
いけません
家を空ける際は、
「近所の人を含め、
誰にも絶対に言うな!」
という暗黙のルールがあります
今の家を買うために、
不動産物件巡りをしていた時、
目撃した事件。
不動産屋さんが
中を見ようとして鍵を
ガチャガチャしたんですが、
開かなくって。
私「違う物件の鍵を
持ってきちゃったんですか〜?」
って気軽に構えていたら、
不動産屋さんが
「やばい。やばいかも」
って尋常じゃない顔色で他のスタッフに
電話しながら何か叫び出して。
で、結局、その物件はオクパに
占領されていたんです
パニックの不動産屋さんを尻目に、
オクパ達は
「何か用ですか〜」
みたいに出てきて
3人くらいの男性と1人の女性がいて、
「この部屋がキッチンで」
とか、親切に内覧させて
くれました
かつ、
「この物件の水回りは問題が多いから、
購入するとしたらリノベ代が
すっごいかかるから、
俺なら買わないけどね〜」
とか、アドバイスまで
してくれました
意外と親切なのね〜
そもそも10年とか
使っていないなら
分かりますよ。
田舎道にポツンとある、
廃屋とか。
でも
バルセロナ市内の、
交通の便の良い
皆が住みたいような家に、
24時間使っていないだけで、
「皆にも利用させろ!」
なんて。。。
頭が
おかしいだろ〜!!!
と
常々スペイン人と
この話になると、
私:
「法律改正しろや!!!!!」
て言うのですが
ヨーロピアンの
反応は微妙です
(え、私は当たり前のことを
言っているよね?)
通りを歩いていると、
時々警察官らによる
オクパの立ち退き現場を
見かけますが、
バルセロナの若い人たちは、
割とオクパを支持
している雰囲気です
(私の住んでいる地域が
ヒッピーエリアっていうにも
ありますが。。)
警察とか既存権力が
嫌いなのが、
カタルーニャ人気質なのかな?
でも
オクパは近隣の家の盗電
騒音問題、
ゴミの不法投棄、
治安問題など
色んな面から
大きな社会問題です。
私の友達は、
隣の家がオクパされたそうで、
最初の頃は
「でも結構クールな
音楽かけているのよ〜」
と楽しそうに語っていましたが
その後、オクパの中で
メンバー交代があったのか、
選曲が大きく変わったそうです。
で、その曲が彼女の
好みでは無かったらしく
「あぁ、早く立ち
退いてくれないかなぁ」
ってボヤいていました
選曲なんかい〜
ってビックリしました。。
文化の違い
って凄いですね〜