こんにちは♬
心理カウンセラー島倉潤子です。
先日ママ友Bさんからこんなお話を聞きました。
小学生の娘の授業参観に参加したAさん。(Bさんのご主人)
参観後の保護者会、その後の保護者懇親会にも参加されたそうです。
医師をしているAさんは普段忙しく授業参観に参加するのはとても珍しい事だったので
妻のBさんはとても喜んだのですが、、、
保護者懇親会で保護者Cさんと話しているうちに、Cさんの健康相談が始まり
違和感を感じ始めたAさん。
周りにいたDさん、Eさんも加わり、健康相談で話が盛り上がりました。
会話が盛り上がった父兄同士、打ち上げはお寿司屋を営むFさんの
寿司屋に行くことになりました。
みんなでワイワイ飲んで食べてお会計をして帰宅。
しかしAさんはBさんに「もう保護者会には行かないよ」と話されたそうなのです。
驚いたBさん。
せっかく話は盛り上がり、打ち解けたかのように見えたのに
一体Aさんに何が起きたと言うのでしょうか?
実はこのような事は、カウンセリングでよく聴くお話です。
これもまた「境界線」がテーマです。
境界線が崩れてしまった事でAさんはとても疲れてしまったのではないでしょうか。
このようなケースは無形商品を取り扱うお仕事をされている方に多いように思います。
形の見えないサービスをお仕事にされていると境界線が引きづらいものです。
このケースでお寿司屋さんは有形商品を扱っています。
飲んで食べていくら支払うのか明確に表示されているので境界線がしっかりとあるわけです。
お寿司屋Fさんにしてみたら良い宣伝になり嬉しい1日だったかもしれません。
私も無形商品を扱っているのでAさんの気持ちは察することが出来ました。
Bさんにその事をお伝えすると、確かに1日が終わる頃には吸血鬼に血を吸われたかのようにAさんがげっそり疲れて見えたそうです。
境界線が崩れている状態は、エネルギーのやり取りが崩れている状態です。
結局は人間関係が崩れて行く方向性になります。
ではどうしたら境界線を保ち続けることができるでしょう。
金銭は一つの境界線になる、と思います。
でも結局は「こころの一線」を引く勇気でしかありません。
境界線を引くことで人間関係が崩れるようでしたら、
そもそも人生に必要のない関係性ではないでしょうか。
Aさんはきっと優しいのでしょうね、
優しさが境界線を崩す事、かなりあるあるではないでしょうか。
私が思い出すのは、娘が幼稚園の頃の事です。
園の父兄に世界的に活躍している指揮者がいました。
クリスマス会で親の合唱はその方に指揮を頼もう!と言う父兄もいましたし、
プロの方にそんな事は絶対頼めない、と言う方もいらっしゃいました。
結局、断固反対派の意見が通り、他の方が指揮者をしました。
どちらが正しいと言うものでもありません。
答えがあるとしたら、この指揮者の人がボランティアで依頼を受けるか受けないか、それだけです。
客観的に判断できるものではありません。
あなたの境界線を見直して見てくださいね。