ハロウィンの通話に誘われても、キャラになりきって大声を出すのは、ちょっと気が重い。仮装は楽しそうだけど、ずっと演技をするのは落ち着かない。
それなら、顔だけ怖くして、話し方はいつものままでどうだろう。リアルタイムのAI顔交換で怪物の顔になっても、声まで作る必要はない。「その顔で、その話をするんだ」という小さなずれで遊べる。
静かに参加したい人向けに、会話に差し込みやすい遊び方を三つ考えてみた。
まずは、小さな画面でも表情が読める顔にする
通話では、自分の映像が小さく並ぶことも多い。細かな傷や凝った模様だけに頼ると、せっかくの怖い顔が伝わりにくい。
選ぶときは、眉、目元、口元を見たい。眉の形がはっきりした吸血鬼や、目と口の輪郭が分かる怪物なら、少し目を見開く、口を閉じて待つ、といった動きも使いやすい。口元が覆われた顔だと、真顔と笑い顔の差は伝えにくくなる。
プレビューを小さく表示して、普通の顔、困った顔、軽い笑顔を順に作ってみる。三つの違いが見える顔を選ぶと、後で無理に大きく動かなくて済む。
なお、顔交換で主に変わるのは顔。声、服、角やマント、背景まで自動でそろうとは限らない。今回は顔と話の落差があれば十分なので、衣装を増やす準備はしなくてもいい。
その一:怪物なのに、生活の話が細かい
いちばん差し込みやすいのは、怖い顔で日常の小さな相談をすること。怪物の設定を説明せず、話題だけ妙に所帯じみていると、会話の邪魔にもなりにくい。
自分「ひとつ相談なんだけど」
友だち「何?」
自分「冷凍ごはんって、日付を書かないと全部いつのか分からなくなるよね」
言い終わったら、普通に相手の返事を聞く。「怪物なのに冷凍ごはん!」と自分で解説しないのが、この遊びの肝だと思う。
話題は、実際に聞きたいことでいい。洗濯物が乾かない、傘が一本もない、明日の朝ごはんを決めていない。大げさなせりふを覚えるより、今の暮らしから一つ拾うほうが自然に話せる。
その二:迫力のある顔で、妙に丁寧に気を配る
こちらは、会話の中で本当に必要な確認を使う方法。顔は怖いのに、していることは親切。その組み合わせを楽しむ。
自分「音、聞こえてる?」
友だち「うん、大丈夫」
自分「よかった。お菓子を開けるから、ちょっとミュートするね」
低い声や不気味な笑い声は足さず、普段の口調で言う。返事を待つ間だけ、口を閉じて画面を見る。その静かな間に顔の迫力が残る。
ただ、笑いのために確認を何度も挟むと、通話が進まなくなる。誰かの話が聞こえなかったときや、少し席を外すときなど、本来そのひと言が必要な場面で使うくらいがちょうどいい。
その三:恐ろしい前置きから、小さなお願いをする
少しだけせりふを用意したいなら、前置きと用件の差を作ってみる。長い寸劇にせず、一往復で終わるお願いが向いている。
自分「今夜、どうしても伝えておきたいことがある」
友だち「何?」
自分「次のゲーム、ルールをもう一回だけ教えてほしい」
前置きのあとに、ひと呼吸。相手がこちらを見たら、いつもの声で用件を言う。お願い自体が本当なら、そのまま次の会話につながる。
誰かが真剣な話をしている途中ではなく、ゲームを始める前や話題が切れたところが使いやすい。反応が薄くても、せりふを重ねて取り返そうとしなくていい。ルールを教えてもらったら「ありがとう」で終われば、気まずい間も長引かない。
通話に映す準備は、遊びを考える前に一度だけ
LiveFaceSwap AIのブラウザー体験は、ライブのウェブカメラプレビュー。そこで顔が動いて見えても、その映像が自動でZoomやMeet、OBSに入るわけではない。
対応するWindowsデスクトップ環境では、仮想デバイスの「LiveFaceSwap Camera」を、映像入力デバイスに対応したアプリで選ぶことで、AI処理後の映像を送れる。使う環境やアプリによって対応状況は異なるので、当日の通話で使うアプリまで含めて確かめておきたい。
準備は、次の順で進めると分かりやすい。
- 顔を選び、クラウド処理の読み込みを待って、プレビューが動くことを確認する。
- 対応環境で通話アプリのカメラ入力を選び、加工後の顔が表示されるか確かめる。
- 実際の通話で相手にも確認してもらい、普通にひと言話して、口元や表情の見え方を聞く。
遅れが気になる場合は、細かな口の動きに合わせるネタより、話し終えてから静かに相手を見る遊びのほうが合わせやすい。
三つ全部をやる必要はない。怖い顔のまま「明日、何時に起きる?」と一度聞いて、あとは普通におしゃべりする。それくらいのハロウィンなら、にぎやかな演技が苦手でも参加しやすそうだ。


