ちく散歩 -55ページ目

【不育症】死産後の産休と仕事復帰

死産後、6週間の産後休暇を取りました。




産後休暇は
妊娠4ヶ月以上の流産、死産にも適用され
産後8週間、
もしくは本人が希望し医師の許可があれば
産後6週間を経過しないと就業できない


主治医の先生、職場と相談し
6週間、8週間のどちらでもよいとのことで
6週間で復帰することにしました。







産後約10日間、夫も休みを取ってくれたので
2人でただただ静かな時間を過ごしました。


悪露が少なくなり始めた2週間目から
少しずつ家の近所を2人で散歩し、
日常を取り戻す練習をはじめました。


まだまだ骨盤はガタガタだったけど
外の空気に触れることは
その時の私には必要なことだったと思います。


ネット検索や体験談を読んで
検診で子宮内胎児死亡を伝えられた時を
思い出しては泣き、
死産の原因を探しては自分自身を責め、
心臓が止まった赤ちゃんの苦しさを想像し
パニックになったり、
毎日心がくたびれ果てて
処方してもらった眠剤を飲んで
泣きながら眠りにつく、という日々でした。



先に仕事に戻った夫は
奥さんを支えてあげて、と言われ
それはそれで辛かったんじゃないかな
と思います。




自分の中に閉じこもって
極端に傷つくことを恐れるようになって
人との関わりを避ける私を
一緒にスーパーに連れて行き
慣らすようにしてくれました。



6週後、不安な気持ちでいっぱいの中
仕事に復帰しました。



皆、腫れ物のように接するのかなー、と
思っていたのですが、

「お帰り!またよろしくね」
と普段通りに受け入れてもらって
とても救われました。



仕事中に突然泣き出すこともありましたが、
何故か一緒に泣いてくれる同期もいて
なんとか仕事を続けることができました。



ただ、
同時期に妊娠していた同僚とは
どうしても一緒に働くことが耐えられず
別の部署で働くことになりました。







この頃よく読んでいた本。














我が家の愛犬① カニンヘンダックスフンドのちくわ
死産後に出会いました。
次回記事で、ワンコとの出会いを書きますね。



【不育症】死産後のきもち

長男を死産した当日〜翌日は
産後ハイなのか
お産を終えた安堵感と、長男の可愛さに
悲しみより穏やかな気持ちの方が
大きかったように感じます。




火葬の手配は全て夫がしてくれました。

葬儀会社さんにお願いして
たくさんのお花に囲まれて
名前を刺繍した可愛いハンカチをかけて
お見送りをしました。


準備を自分たちでやる人も多いようですが
私達はそんな気力がなく
お願いしてよかったと思っています。




5日程入院しましたが
段々と悲しみや後悔、やるせなさが襲ってきて
でも、
感情を誰かにぶつけるのも嫌で
夫が持ってきてくれたダッフィのぬいぐるみを
抱っこしながら
寝たり、起きたり、泣いたりしながら
過ごしました。




自分の体験をタイムリーに
書くことはできなかったけど
同じくらいの週数で死産した人のブログや
たくさんの絵本や経験談を書いた本、
天使ママの会など
他の人の体験を読むことで
ようやく涙を流すことができたと思います。



胎内記憶の本。
出産した病院に置いてあった絵本です。
何度も読んで、たくさんたくさん泣きました。


ポコズママの会。
他の方の経験も追体験になりました。


助産師、看護師の立場から自分を客観的に見ることで
少しずつ現実を受け入れていけた気がします。
死産直後、というよりは
しばらく経ってから読んだのがよかったのかもしれません。











入院中もずっと一緒だったダッフィのぬいぐるみ
お腹のぽよぽよ具合に癒されました。



【不育症】死産のこと

2015年5月21日  12:36
体重546g
身長30cm
小さな可愛い男の子を出産しました。







妊娠25週の検診で
子宮内胎児死亡と診断され
2日後に
誘発分娩となりました。










あれから5年が経過しますが、
ずっとずっと愛おしく想っています。








私の宝物


足型とへその緒。