睡眠薬すいみんやく催眠薬、催眠剤、眠剤ともいう。中枢神経系とくに大脳が興奮して不眠を招いたときに用いる薬剤で、俗にいう眠り薬のことである。作用は全身麻酔剤に似ており、中枢神経を抑制する作用をもつ薬物が用いられ、少量を用いると鎮静剤となるので、催眠鎮静剤という薬効分類にまとめられる。睡眠薬は、習慣性がなく、寝つきのよいこと、麻黄(マオウ)
目覚めが自然であることなどの条件を備えていることが望まれるが、バルビツール酸系など従来の睡眠薬は習慣性があり、また薬剤耐性のみられるものも多く、だんだん量を増さないと効かなくなるといった例が多いところから、服用に際しては注意を要する。
 睡眠薬は、作用時間の長短から、神経症性不眠の場合や寝つきの悪いときに用いられる睡眠誘導剤、眠りが浅くて目覚めやすいときに用いる熟眠剤、さらに、治療を目的と金銀花 して深い睡眠を長く持続させる場合に用いる持続性熟眠剤に分けられる。また、化学構造上から分類すると、バルビツール酸系、非バルビツール酸系、およびベンゾジアゼピン系に大別される。睡眠誘導剤は、催眠作用が速やかに現れ、持続時間が2~3時間程度のものをいう。超短時間作用型ベンゾジアゼピン系薬剤のトリアゾラムおよび非ベンゾジアセピン系のゾピクロン、ゾビデルムがこれに属する。これらは服用後にもうろう状態の発現があることが、警告されている。ジフェンヒドラミンなど抗ヒスタミン剤もこの目的で使用されることがあり、実際に一般用医薬品としてジフェンヒドラミンを主成分とした睡眠薬が市販されている。熟眠剤は睡眠深度の深いものをさし、持続時間は5~6時間に及ぶ。アモバルビタールがこれに属する。苦参(クジン) 持続性熟眠剤は精神神経科で持続睡眠療法に用いる長時間作用型のもので、持続時間は6時間以上に及ぶ。