お久しぶりのブログです。

日常に追われて、病気のことを話すことは少なくなりました。

でも、ここで出会ったり、病院で出会った仲間と話すことはあります。

 

最近思うのですが、病気にならなければいい、再発しなければいい、

というのとは何か違うような、もっと別の考え方がある気がします。

 

若年からしっかり中年になって、自分が一生持てない、選べない

ものというのが見えてきたと同時に、持っているものも自覚するようになりました。

何かを持っていれば幸せ、というのではなく、今持っているものが

自分なのだというニュートラルな気持ちです。

 

病気も持っているものの中に含まれて、自分らしさになっています。

見える持ち物(家や車や家族)と見えない持ち物(気性や病気や教養)、

全部引き連れて、一人ひとりが自分だけの物語を生きているのだな、と最近思います。

 

自分が持っていないものを持っている人を見ると、ざわつくこともあります。

逆だとちょっと安心したり、そんな自分が嫌になったりすることもあります。

でも一人ひとり違うので、面白いといったら悪いのかも知れませんが、

一度大病をすると、一人の普通の人生が万華鏡みたいにキラキラして見えます。

 

先に旅立った病友の、病との向き合い方や、何を大事にしていたか、

その人を支えたものや人達などは、今も自分の中に大事にしまっている宝石のようです。

 

残された者として、与えられた時間を自分らしく生ききることがつとめのような気がします。

その中で出会えた人や、関わってくれている人には感謝しています。

状況は違っても出来ればつながっていたいし、会えなくても幸せでいてほしいと思っています。