以前にダンスシューズを選んで頂く際の注意点について書かせて頂きましたが
その続きとして、外反母趾でお悩みの方に実際に店舗においてアドバイスさせて頂いている
ポイントをお伝えします。
一般的は外反母趾の原因としてヒールやパンプスの使用と考えられています。
ところが実際にはヒールやパンプスを履くことではより、足裏の退化により足を踏ん張る
機能が働かなくなる事が外反母趾を引き起こす直切の原因であると言われています。
一時的な痛みの解消にはマッサージや温熱療法も有効ですが、退化た足裏を鍛えることで足が
踏ん張る本来の力を回復させない事には、またすぐに部分的な痛みや変形が出てしてしまいます。
根本的な治療に関してはテーピングやフットケア、専門的な改善プログラムなど優れた治療法が
ネットや書籍等で紹介されていますのでそちらを参考にしてみてください。
ここでは実際にダンスシューズを少しでも快適にお使い頂くための簡単なポイントだけをご紹介
しておきます。
ダンスシューズに足入れする際に大切なのは、以前にお伝えした中にある2つのポイント
◎ 「つま先」から「かかと」までの縦の長さを重視する
日本人の足は欧米人と比べ「甲」が高く「幅」が広いのが一般的な特徴です。
履き心地を確認する際どうしても幅にとらわれがちですが、幅だけを重視すると
何度か踊ったあと素材に伸びが生じる事でかかとに浮いてブカブカしてきたり
脱げ易くなったりすることがあります。
シューズに足を入れた時、まず「かかとに遊び」がないかを確認して頂きます。
遊びがあると痛みのある部分にすれがが生じ、痛みや更なる変形の原因にも繋がります。
◎ 幅の選択
しっかりと縦の長さを重視した上で、足の形に合った幅を選別します。
縦幅の合ったシューズ足を入れた時、幅があっていないと甲周りの窮屈さの方が気になります
縦の長さのサイズを選別した上で、そのサイズのワイド幅のシューズを選び(WW・EE~5E等)
その場に在庫がなくても妥協せず甲周りからつま先の形状に合う幅の物を選んで注文して頂く事を
おすすめします。
シューズによっては幅に合わせたイージーオーダーに加えて足の形状を測り
痛みを感じる外反母趾のこぶの形状にあわせて、シューズ自体のコブにあたる部分を張り上げる
事で痛みを和らげるオプションが可能なものがあります。
直切コブのあたり部分にゆとりを作りますので痛みと摩擦の対策としてとても有効な処置です。
また以前にもご紹介しましたが、最近は性能に優れた拡張器(ストレッチャー)が
手頃なお値段で市販されていますので、ご自身でも比較的簡単にシューズの履き心地をケアーして
頂く事ができます。
更に簡単な対処法としてシューズに直切底入れする外反母趾専用の中敷も市販されています。
こちらは足裏の中心部分にクッションをいれ足の側面の負担を軽くするものでテーピングに
近い効果をもたらしてくれますので長時間のレッスン等におすすめです。
いづれにしても肝心なのは、違和感のあるシューズを無理をして使用するのではなく少しでも足の形状にあった
シューズを選び、使用して頂くのがダンスを快適に楽しむための大切な点と考えます