2024/07/13(土)宝塚大劇場で、雪組『ベルサイユのばら』を観て来ました。

 

2回目の観劇です。

雪組生の美しさに呑まれてきました。

 

事件を描かず、説明台詞だらけ。

…ですが、美しい。

 

難しい事は考えず、美の洪水を浴び続ける贅沢。

終演後は腹一杯。

 

これはこれで良いのかな。

雪組生と専科さん、がんばってはるし。

 

…で、今日は主にオスカル様(朝美絢)について語ります。

 

 

★朝美 絢(95期・研16)

オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ

 

フランス貴族・ジャルジェ准将の末娘

男として育てられ、軍人として生きる、男装の麗人

 

フェルゼンとアントワネット編なので、オスカルとアンドレは脇キャラです。

しかし、ベルばらと言えばオスカル様。

 

本作のオスカルとアンドレは、かなりブツ切り。

二人で同時にいる時間、少ないし。

二人一緒の場で、いきなりの「私を抱け」だし。

 

…で、結ばれたと思ったら、ジェロ―デル(諏訪さき)曰く、

 

「二人は死にました」

 

まぢですかーーー?!

 

これは確かに愛を深めたり、気持ちを盛り上げるの難しいですね、縣くん?

(歌劇7月号の雪組座談会より)

 

2幕で時間をさかのぼり、バスティーユ襲撃場面が。

よかった、あったよ、ホッ。

 

そして、この2幕のオスカル様が素晴らしいのだ…!

 

市民の暴動を抑えるため、フランス衛兵隊に出撃命令が出ます。

 

命令に背き、パリ市民を守ることを決断するオスカル。

平民出身が多い隊員たちは沸き立ちます。

 

「アンドレ! この戦いが終ったら、結婚式だ」

 

…ところが、銃弾に斃れるアンドレ(縣千)

 

アンドレを喪いながら、バスティーユ監獄にいる政治犯たちを助けようと立ち上がるオスカル。

 

「行こーーーーーう!!」

 

この号令、胸がしめつけられました。

ぜひ聴いて下さい、朝美オスカルの声で。

 

バスティーユ襲撃ダンス。

朝美オスカルの跳ね方は、戦場で飛び散る火花が見えるようです。

 

銃弾を受け、倒れるオスカル。

 

「お前が耐えた痛みなら、私も耐えてみせよう」

 

「アンドレ、お前はもういないんだな…」

 

オスカルの心情がヒシヒシと伝わってきます…。

やがてバスティーユ陥落を見届け、息を引き取るオスカル。

 

ほとばしる情熱と悲哀。

「兵を率いて戦い、市民を守る」使命を全うする理性。

 

朝美オスカルは、ビジュアル最高。

それに加えて、オスカルとしての生き様に胸打たれます。

 

特に2幕のバスティーユ、予想を超えてきました。

朝美絢の芝居魂にふれ、痺れました。

 

 

★縣 千(101期・研10)

アンドレ・グランディエ

 

ジャルジェ家に仕える、ばあやの孫。

本作では「乳母」と言ってますね。

オスカルと兄弟のように育った青年。

 

縣くんのアンドレは、朝美オスカルより一回り大きくて。

身長差もありますが、骨格差ですね。

キスシーンも覆いかぶさる感じが「ぎゃーーー♡♡♡」

 

学年差、体格差、スターオーラ。

これらのバランスが、涼風真世オスカルと天海祐希アンドレを想起させます。

 

歌舞伎調の台詞回しには苦戦してた模様。

朝美オスカルがかなりナチュラルな台詞回しなので、合わせれば良いのでは?

 

歌は本人比、がんばってるなと。

努力の痕は感じます。

 

立ち姿、ダンスは「カッコイイ」に尽きる。

 

本作から三番手さん。

プログラムの写真が一気に増え、サイズも大きくなりました。

東上初主演公演も控え、躍進中の若手スター。

 

1789ダンス(と勝手に命名)はベルナール(華世京)が中心。

縣アンドレも加わりたいだろうなぁ。

…というか、私が見たいんですが。

 

フィナーレでは、彩風咲奈の隣で踊る機会が激増。

よかったね、よかったね。

最後の最後、こんなに近くで学ばせて頂けて。

 

思わず、心の中で拝みました。

(立ち位置、どこ…?)

 

 

▽ なにかと続く

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