スカイ・ステージ・トーク Dream Time ♯51 望海風斗 の回を見せてもらいました。
(Yちゃん、ありがとう)

以下は感想、科白はニュアンスです。

MCは雪組若手男役の二人。
縣千(101期・研6)
彩海せら(102期・研5)

二人とも、本役・望海風斗(89期・研18)のお役を新人公演で演じました。

縣くんは『幕末太陽傳』で高杉晋作役を。

彩海くんは『壬生義士伝』で吉村貫一郎役を。

望海さんが花組から組替(2014年11月)してまもなく配属された、101期(2015年入団)と102期(2016年入団)

雪組生としては、近接した所属年数の三人。

そんな三人の鼎談を興味深く拝見しました。

最も印象に残ったことは「望海さんは下級生の事もよく観てるんだなぁ」ということ。

2番手やトップという立場は多忙を極めるだろうに、いくら新公で己の役を務めた事があるとはいえ。

話す内容にも増して、相手の話を聴く姿勢に『組織の上に立つリーダー』だと感じました。

懸命に伝えようとするあまり、言葉を尽くすMC達。

それを望海さんは断ち切らず、無理にまとめようとせず、それぞれが話し終えるまで耳を傾けていました。

要領を得ないと、途中で『つまり、こういう事?」とまとめたくなりますよね。

それがなかった。
これ、結構すごいと思う。

そして二人からの質問に応える望海さんの回答は、まず最初に結論を一言に集約。

追って、その内容・意味や意図を解説。

最初に一言で言い切る。
キイワードを提示する。

やだ、のぞ様かっこいい…!
仕事ができる人の報告書や話し方の基本ですよね。

のぞ様から見たら、縣くんや彩海くんの話し方はまどろっこしく感じた事でしょう。

ですが、むしろ興味を持って彼らの話に集中していたように見えました。

その姿勢は、MCの二人にとって一番の緊張緩和剤だったはず。
どんどん話が弾み始めましたものね。

話すときは、言葉や内容ももちろん大切ですが、表情・姿勢・空気感がめちゃくちゃ大事だと思います。

のぞ様は軽く身を乗り出し、前傾姿勢でお話を聞いていました。

身体の姿勢は『あなたの話に興味があります』という気持ちとリンクします。

この気持ちがスタンス(姿勢)に現れる。

表情は穏やかに保たれつつ、ウケて笑ったり。

表情に大きな波がなく。
無理に笑顔をつくらず。
自然な感情変化を素直に出す。

MC二人も相手の顔色を伺うことなく、どんどん「あれも聞きたい」「これも聞きたい」とシフトチェンジ。

のぞ様は一貫して穏やかでナチュラル、MCの二人に関心を寄せていました。

この一貫した在り方に、望海風斗の歩みが集約されていました。


鼎談の中で出てくる話も、流さずにちゃんとオチをつけたり、拾ったり。

例えば、縣くんが「包容力がほしい」と発言したこと。

縣「望海さんを包み込みたい、と思っても自分には(力量的にまだ)無理じゃないですか」

望海「でも、いずれ包容力のある男役になりそう」

縣「今すぐほしいです」

望海「今すぐかぁ…」

この収録時点で、全国ツアー組だった縣くん。

「望海さんとお芝居できる機会はあと一作しかない」

…という切実な願いだったのでしょう。

一旦、ここで終わった話をあとで、

望海「縣に包み込まれる(展開を書いて下さる)ように、上田(久美子)先生に頼んでおく」

…と触れる望海さん。
そこで彩海くん、さらに追加提案。

彩海「ショーなら、そういう演出も出来そう…」

望海「あ、なるほど。じゃあ、生田(大和)先生に頼もう」

さて、縣千が望海さんを包み込む姿が見られるのでしょうか?!
その前に、果たして退団公演チケットは入手できるのか…?!

またもや字数制限(40000文字)をオーバーしたので、この感想は2回に分けます。
それでは、のちほど。

▽ 続く〜♪( ´▽`)
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