スカイステージ『Dream Time ♯51 望海風斗』の感想つづきです。

前回・前々回はこちら
①惚れるぜ兄貴!

②誰になりたい?

この番組、どこを取っても見所満載。

例えば、望海さんの話を伺うとき。

縣くんは望海さんをロックオン!
射すくめるような視線。
目ヂカラ凄い。
さすがピューマ、オレ縣(by 真那春人)

彩海くんも真剣なまなざしで望海さんを見つめていました。
…に加えて、その視野には適宜、縣くんも含まれていそう。

二人とも上級生だから…というより、おそらく相手が誰であれ配慮するタイプだろう、と感じています。

縣くんの集中力・彩海くんの忍耐力について、望海さんも触れていらっしゃいました。

そんな二人を「対照的」と表現し、「お互いに切磋琢磨して」男役道を進め、と激励。

たしかに対照的。

そしてこの二人、「見た目と中身に落差がある」という意味では似ています。

彩海くんは見た目こそ少年っぽいですが、精神年齢はおそらくかなり高そうな予感。

その魂年齢の高さは、主に配慮や思いやり・自制心という面で発揮されていそう。

縣くんは、入団した時点で研10か?みたいな貫禄がありましたが、中身は無邪気で純粋なんだろうな、と。

ギャップは魅力になるので、二人とも己のパーソナリティを大切に磨いていって下さい。

切磋琢磨といえば。

ONCE UPON A TIME IN AMERICA』新人公演で、二人ともオジサンに扮しました。
これが渋くてカッコ良くて。

縣くんはキャリエール(ファントム)に次いで、二度目の壮年期役でしたが、あみちゃんは初めて。
しかも、腹黒い。
ジミー役が予想を超えて素敵で、シビレました。

本公演では、彩海ドミニク(ONCE UPON A TIME IN AMERICA)は軽やかな少年そのものでした。
動きや間の取り方が、ナチュラルに少年。

縣パッツィと左右対称で踊る場面があり、見応えがありすぎて眼福でした。

バッ!と目を奪われる縣千。
ジワジワくる彩海せら。
(私の感覚ですが)

この二人が組んだら、かなり最強。
W主演とかしたら、面白そうですね。

…いや、それは困る。

縣くんと彩海くんの間で、視線がさまよってしまう。
落ち着いて観られないわ。

そういえば、彩海くんはMC二人のトークで、縣くんを

彩海「とてもお顔が綺麗ですよね。彫刻のよう」

…と褒めてましたが、いやいや、あなたも美少年ですよ?

そういえば、望海さんも彫刻みたいなお顔立ちですね。

そこは箱根なの?
彫刻の森美術館なの?
東京宝塚劇場2階ホワイエじゃなかったの?

日比谷の彫刻の森にて、夢の競演が実現!

しかも、かつて月組トップスター天海祐希の主演作『エールの残照』クライマックス・シーンを再現する企画。

望海「私が大好きな天海祐希さん主演のエールの残照!」

のぞ様、ハフハフ。
わかります、その気持ち。

望海「エールの残照、知らないでしょ?」

縣「知りません…」

彩海「知ってます!」

珍しくあみちゃん、前のめり。
わかります、その気持ち。

3冊の台本から1冊を選び、開くとキャストのうち1名の台詞にカラーマーカーが引かれているらしく。

望海「この役をしろってことね?…私、ロージー…」

なんと!
ヒロインを望海さんが!

縣「私はダニエル」

2番手さんのお役です。
…という事は。

彩海「伯爵です」

ウォルター・シャムロック伯爵(天海祐希)を引き当てました、あみちゃん!

のぞ様、棒読みに近いロージーが面白…いえ、ロージーは病み上がりだから、テンション低いんですよね?

縣くん、感情こもってます。
バリバリ芝居してます。
フラミンゴ(炎のボレロ)といい、革命家に縁がありますね。

彩海くんは、本の読み聞かせのような台詞回し。
のぞ様のテンションに合わせていました。

ここら辺の対応も、縣くんと彩海くんは対照的。
どちらも正解だと思いますし、見事に役割分担できていました。

この後、さらに配役を変えて。

伯爵:望海風斗
ロージー:縣千
ダニエル:彩海せら

望海さんは落ち着いた声で、読演されました。
ええ声や。

縣くんは地声が高いので、ロージーも意外と違和感なし。
しかし、視覚を入れるとオカマ(褒めてます)

彩海ロージーを聴きたかった気持ちもありつつ。

『エールの残照』は個人的に縣千主演で再演希望、と2015年から言い続けてきました。

相手役にもよりますが。
…というのも、ラストシーンで体力の限界に挑む演出があるから。

ネタバレになりますので、ここでは触れませんが。
あの演出ゆえに、再演に踏み切れないのでは?…と思ったり。

ガタイが良くて筋力のある男役と、華奢で軽く体重の載せ方が上手い娘役なら、可能かも。

縣千と詩ちづる(月組105期・研2)では如何でしょうか?
(誰に尋いてるねん?)


…と、話を戻しましょう。
(脱線が多くて、すみません…)

「MCの二人と一緒にどんな芝居をしてみたいか?」との質問に

のぞ様「男役同士のがっつりバディ物」

あぁ!
それは美味しい!
正塚晴彦先生の『メランコリック・ジゴロ』みたいな?

ふあぁぁぁ…!
のぞ様と縣くんと彩海くんがチームを組むお芝居!!
観てみたかった……。

叶わぬ夢ですが、そんな風に仰って頂けただけでも感謝です。

…下級生ファンの立ち位置ですね、私。

望海さんと縣くんと彩海くん。
まさに夢のトリデンテ。

夢のような企画をありがとう。
まさに Dream Time でした。

▽ 語り尽くせませんなぁ♪( ´▽`)
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