2018年11月11日(日)ポッキー巡査の日(巡査は関係ない、ほんまは)
雪組『ファントム』観てきました。

感想を一言でいえば、圧巻…!

これは、だいきほ(望海風斗&真彩希帆)だから成立する作品ではなかろうか。

だいきほがコンビを組む意義を、改めて感じました。

『音楽の天使』エリック(望海)
『天使の歌声』クリスティーヌ(真彩)

説得力がありました。
おそらく、こんなに説得力があるキャストはそうそう望めないでしょう。

…と想像はしてましたが、実際に聴いて圧倒されました。

望海風斗ブリリアント・ドリームスの最終回(公開収録回)で『HOME』をデュエットした望海さんと真彩ちゃん。
あの時、研12だった望海さんと、研3だった真彩ちゃん。

当時の幻影を、遥かに超えていく二人がいました。

望海さんのエリックは美しかったです。
醜貌との設定ですが、立ち姿が美しい。
ロングヘアも、衣装も、似合ってました。

強靭さと儚さが並び立つ、望海風斗のエリック。
繊細さ、凛々しさ、少年のような純粋さ。
望海エリックは、存在そのものが美しかった。

そして、上手く歌い上げるより、表現力を重視した歌唱。

例えば、息も絶え絶えのエリックの歌声。
下手な人なら、聴き苦しかったはず。

充分に高い歌唱力があればこそ、深く繊細な表現が可能なんですね。

真彩ちゃんも可憐で純朴なクリスティーヌを熱演。
初々しさや、人を信じる清らかさ
ラストでは、母性も感じさせてくれました。

細やかな歌い分けは、望海さんと同じく。

街角で楽譜を売りながら歌う時は、ひたすら楽しそう。

シャンドン伯爵(彩凪翔 or 朝美絢)にいざなわれ、大勢の前で歌う時は、気おくれしながら、おずおずと。

エリックとの掛け合いは、二人とも思い切りぶつかり合い、ハーモニーを楽しんで。

望海風斗と真彩希帆ありきのファントム。

この二人の歌を聴くための演目だと思っていましたが、ちょっと補足。

それに加えて、望海さんと真彩ちゃんの表現力を堪能するための演目だと感じました。

感想はまだまだ語り切れません。

個人的に、剣幸&こだま愛コンビ主演『ME AND MY GIRL』を思い出しました。

あまりにも本格的なミュージカルに圧倒されたことを。

歌も芝居もダンスも、小道具を使った手技も、見るもの聴くもの全てが本物だと感じたことを。

あの時の驚きが蘇ってきました。

私は必ずしも技術力至上主義ではありません。

ですが、美しい歌声や、豊かな表現力は、とても素晴らしい……と改めて感じ入りました。


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