本日2018年11月14日(水)は、雪組『ファントム』が開幕して最初の休演日です。

開幕して、まだ一週間たってないの?!
なんだか濃密な感覚があります。

ここのところ、ファントムってます。
脳内で「メ~ロディ、メロディ♪」もしくは「いつも待っていた~♪」が鳴ってます。

初見は圧倒されっぱなしで、改めて観直したいのですが、そうそう何回も観られない…。
脳内で再上演して、何度も観たような気になっておこう…!

今日は印象に残っているものの、書き漏らした感想を記してまいります。
ネタばれ含みますので、まだ知りたくない方は読まれませんように


★映像美

オープニングから、映像を効果的に使っています。

水路を通り、オペラ座の地下へといざなわれます。
パリの夜景、波打つ水面、秘められた地下空間…。
水に揺られながら、ファントムの世界へと連れて行ってくれます。

二幕でも、水面にはらはらと落ちる花びらなど、エリックの心象風景ともいえる映像が。

すうっと心に沁み込んでくるような、リアルでありながら夢幻のような、繊細で切ない映像の数々です。


★セット

どれもこれも素敵なセットばかり。
とりわけ、オペラ座の地下空間の凝り方に息をのみました。

月光も届かぬ暗闇に、数百本のロウソクが灯っている様は幻想的。
おどろおどろしさも漂う中、独り佇むエリック(望海風斗)
観ているうちに、神聖な祈りの空間のように感じられてきます。

クリスティーヌ(真彩希帆)の為に整えられた寝室は、おとぎ話の姫君の部屋のよう。
淡く柔らかな色合いで統一されています。
クリスティーヌをたださらうのではなく、エリックが彼女に心を尽くす気持ちが伝わってくる、しつらえです。

目覚めたクリスティーヌを伴い、訪れた地下の森は、爽やかな初夏の高原のよう。
色をぼかしたり、濃淡を表現し、目に優しい緑をふんだんに演出。
森の緑は二次元の表現なのに、涼やかな風さえ感じました。

余談ですが、従者の縣くんが石棺に腰掛けるところがありましてね。
そのポージングが、黄泉の帝王を彷彿と…って仰ってたAさん(縣ファン)の見解に、私も一票。


★衣装

とても素敵な衣装が次々と…!
エリックも、クリスティーヌも、なかなかの衣装持ちさん?!
場にそぐう衣装でも楽しませてくれました。

衣装は、それぞれの人物のイメージに合っていました。
メインキャストはもちろん、それ以外の役も。

美しい世界観を華やかにいろどり、その人物を一目で印象づけてくれる。
衣装の精があらわれて、それぞれの役割を解説してくれているようでした。

他にも、床山さん、小道具さん、照明さん、音響さん、オーケストラなどなど、様々な方々が創り上げて下さっています。

どのセクションも、ものすごくクオリティが高い。
何かもう、すごい。

望海さんや真彩ちゃんをはじめとするキャスト陣の歌を、演技を、ダンスを、プロフェッショナル達が本気でサポートしてくれています。

私は舞台に関して素人ですが、そんな私にも伝わるラグジュアリーな本物感。
2018~2019年の雪組『ファントム』は、すべての分野で高品質の舞台だと思います。


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