雪組『ファントム』の感想、まだ1回しか観てないのに、10回くらい観た勢いで語ってますね。
どんだけ嬉しがりなん、私?(^◇^;)
マシメな話、生で観劇できるってものすごく贅沢だな…と思います。
小学生の時、劇団四季を初めて観た時の印象は、今も鮮烈です。
大きなホールのほぼ最後列から、オペラグラスも使わず(持ってなかったし)観たのですが、自分でも不思議なほどクリアな脳内映像が残っています。
1回きりの観劇でしたが、キャスト陣が歌っていた劇中歌を帰宅後、歌いまくりましたさ。
ヒロインが歌っていたメインテーマは、今もフルコーラスで歌えます。
宝塚は、テレビの劇場中継などで親しんでいたつもりでした。
…が、大劇場で観劇して、雷に打たれました。
生の舞台の迫力・熱量・空気ってすごいなと。
テレビ越しのタカラヅカより、さらに輝きを増し、歌もダンスもお芝居もアドリブも、とても素晴らしくて、見応え・聴き応えがあって、楽しくて。
本格的で、美しくて、かっこよくて。
宝塚ってすごい。
(そして家で、掃除機かけたり、お皿やお風呂を洗いながら劇中歌を歌ってました)
(機械音や水音で、私の下手な歌がかき消されるから(^◇^;)←少し知恵がついた)
同時に、生の舞台を観られる事は、とても贅沢な事だと思っています。
どんなに宝塚が好きでも、劇場へ行けない方々もいらっしゃると思います。
距離・家庭・仕事・健康・経済など、様々な関係で。
…かと思えば、厳しい状況下でも手を尽くして劇場へ向かう方々もいらっしゃいます。
劇場に来られた人の全てが、恵まれた環境下にいるとは限りません。
結果(劇場で観劇できている事)だけで判断できない、水面下の苦労があったりするでしょう。
個人的な体感では、生観劇に勝るものはないと感じています。
同時に、生観劇のハードルの高さを考えると、積極的にすすめる事も憚られます。
ただ、もしも。
もし、観劇できるチャンスがあれば、劇場空間ごと体感してほしい。
『ベルサイユのばら』で、オスカル様がロザリーをベルサイユ宮殿へ連れて行き、
「ベルサイユは、それが一つの大きな街なのだ」
と説明する場面がありました。
宝塚も、それに似ています。
駅に降り立ってから劇場へと連なる道々や館内など、すべてを含めての空間がタカラヅカ。
オペラ座も、地下に水路…はまだしも、沼や墓地、森までも?!
オペラ座はきっと、独立国家なのね?
バチカン市国みたいな。(←ちゃうちゃう)
……しかもですよ?
もれなく、エリック(望海風斗)がついてくる。
従者たちもついてくる。
美味しいな、オペラ座…!!
それを言うなら、のぞ様は勿論、明日海さん・紅さん・珠城さん・真風さんらはじめ、数百人のタカラジェンヌがもれなくついてくる宝塚大劇場って。
どえらいな、宝塚。
真面目な話、オペラ座にも通じるスペシャルな空間だと思うんです、宝塚大劇場は。
そういえば、クリスティーヌのオペラ座デビューの場にて。
本格的なオペラが開演する!
よっしゃ!
…と、佐々田愛一郎先生の指揮を見ようとした……ら。
タクトを振り上げる後ろ姿が、佐々田先生ではなくて。
……え…ええぇ…え、え、えりっく……?!
望海エリックがオーケストラピットで、佐々田先生に代わって指揮を務めていました。
各パートにちゃんと指示だしてる!
指揮と楽器がちゃんと呼応してる!
すごい、すごい……!!
語りかけるような指揮でした、望海エリック。
オーケストラとの呼吸もバッチリ。
ファントムは1幕・2幕とも、出だしからすうっと歌に入りますが、望海さんの声とオーケストラの音がぴたりと重なり合います。
真彩ちゃんの時もそう。
すごいなぁ。
どの楽曲も、タイミングが綺麗にハマる。
宝塚大劇場のオーケストラって、そうなんですよね。
演者の呼吸に合わせて演奏してる。
さすが、座付オーケストラ。
一人一人の生徒に合わせ、オーダーメイドで演奏してるんですね。
望海エリック&真彩クリスティーヌは、佐々田先生とオーケストラの皆さんの演奏によって、天上の歌声を響かせています。
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