2018年8月9日(木)雪組『凱旋門』東京新人公演の感想つづきです。

★ジョアン:潤花(102期・研3)

本役:真彩希帆(ヒロイン)
宝塚新公に比べ、格段の成長を遂げていました。

演技はますますナチュラルに磨きがかかり、自己中心的なのに憎めない愛らしさが滲み出ていました。
潤花ちゃんの無邪気で憎めない個性が反映されているような。

歌は本人比ジャンプアップ。
上手下手でいえば、まだまだですが、宝塚新公に比べると格段の進歩。

潤花ちゃんは裏声歌唱が苦手とお見受けしますが、その課題に真正面から取り組んでいました。
高音は掠れ、歌声に伸びはありません。

しかしながら、低音や中音は無理なく歌い、努力の跡がみられました。

ジョアンのような真っ直ぐな熱情を、潤花自身の姿勢からも感じました。

瀕死の演技が素晴らしかった。
まばたきをしないんですよ…!

ぼんやり虚空に向けた目が、ジョアンの死が近い事を感じさせて…。
魂がなかば、身体から離れていきそうな…。

咲妃みゆに見られるような、憑依型の表現者かもしれません。

得意のダンスの見せ場が、ほぼ無いことは残念。
アンティーブのホテルで、映画俳優アンリと踊る場面がありますが、それだけですね。

ラヴィック役の縣千も、潤花もダンスが得意。
せっかくのダンサーコンビですから、次回もし二人で組むなら、ダンスシーンも多い作品だと嬉しいですね。

ちなみに、NEW WAVE雪(2017年2月)では、縣千&潤花で組んで踊る場がありました。

高くて狭い足場で、リフトもある振付に挑む、大胆不敵な若者コンビ。

組配属後まもなくのバウ公演で組んだ相手と、翌年には新人公演で組むとは。

縁がある二人なのかもしれませんね。


★ボリス:綾 凰華(98期・研7)

本役:望海風斗(雪組トップ男役ですが、本作では二番手役)

本作の語り部であり、舞台全体を締める役割を担いました。

主演コンビが物語に没頭できたのは、あやなちゃんのおかげかも。
ラヴィック(縣)に寄り添いながらも、常に第三者的な立場で冷静に物語を進行させてくれました。

どちらかといえば憑依型を思わせる主演コンビ(縣千&潤花)に比べ、客観的な視線を感じさせる綾凰華。

縣ラヴィックとの関係性も、自然とフレンドリーな雰囲気が湧き立っていました。

あやなちゃんと縣くんが並ぶと、すらりとしたタイプが異なる美男子同士で、うっとり。
男同士の友情って、ほんっと美しいよね…!(←ビジュアルと混同中)

あやなちゃんは歌うま…という訳ではありませんが、『ひかりふる路』新人公演(2017年12月)から、どんどん成長を遂げています。

ひかりふる新公の、感情…というより魂がこもった綾さんの歌、好きでした。

『凱旋門』新公では、丁寧で安定感のある歌唱で聴かせてくれます。

次回作『PHANTOM』の新公主演は綾さんかな…と、こっそり予測してみたり。


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