週末、宝塚大劇場にて、雪組『凱旋門/ガート・ボニート』を観てまいりました。

全体的な、あるいは上級生スターさんのレポートや感想は、すでに巷に溢れています。

…ので、私は一人の下級生に特化した感想レポを書きたいと思います。

同じく今週末、観劇した長男の嫁から、

「息子の成長にグッときました?」

なぜわかる?!

(長男:みき、次男:みなみ、三男:ちさと)
(珠城りょう、水美舞斗、縣千)
(本当の息子じゃないですよ)←判ってるって…(汗)

…という訳で、縣千について。

2015年春入団の101期生(研4)

初舞台は、2015年4月開幕の月組『1789』

私は、2015年2月から注目しておりました。
文化祭のプログラムで。

初舞台から、探さなくても目に飛び込んでくるオーラを放っていました。

(少なくとも、私にとってはキャッチしやすい周波数のようです)

新人公演で頂いたお役は、本役さんの顔ぶれが豪華。

永久輝せあ(星逢一夜/汐太)
   ↓
月城かなと(るろうに剣心/四乃森蒼紫)
    ↓
彩風咲奈(私立探偵ケイレブ・ハント/カズノ・ハマー)
   ↓
望海風斗(幕末太陽傳/高杉晋作)
   ↓
永久輝せあ(ひかりふる路/ル・パ)

…と、錚々たる面々が並びます。
そして、このたび…

本役・轟悠(凱旋門/ラヴィック ※初主演)

かつての雪組トップスター、現在も専科生として舞台に立ち続ける轟さんが本役。

新人公演は、本役さんから教わるんですよね…?
つまり、轟さん手ずから、演技指導して頂くという事…ですよね?

おいおいおーーい!
めったに経験できない事です。

ちさとちゃん、轟さんから極め尽くした男役芸を伝授して頂きなされ…!

私としては、もっと脇を固める経験を積んでからの方が良いのでは…と思っていましたが、貴重な機会ではあるよね…。

轟さん、どうぞよろしくお願い致します。

『凱旋門』は、轟さんの低音ボイスを聴きながら、

「このダンディズム溢れるラヴィックを、ちさとが……ちさとが……ちさとが……?!」

…と、手に汗握っておりました。(気が早い)

落ち着け、わたし!
はい、息を吸って〜〜吐いて〜〜(ハフハフ)

まずは、本公演ですよ。

本公演では、ヴィーゼンホーフというドイツ系の青年を演じていました。

パスポートも身分証明書も持たない、亡命者。
本国では、レンガ工だったそうな。

若く美しい人妻ルート(朝月希和)と不倫の恋に落ちます。
ヴィーゼンホーフは純粋に恋に夢中な若者。

ルートを見つけるや、弾ける笑顔で駆け寄っていくヴィーゼンホーフ。
まるで大型犬(の子犬)のよう。

うぅううぅ、可愛いやんか…!(ワンコ好き)

朝月さんとは学年差(6期)もさることながら、体格差も大きかった。

プロフィールでは身長171㎝ですが、もちっと大きく見えますぞ。
まだ若いし、伸びてるんじゃ…?
定期健診で測ってみて?

ひらめちゃんを軽々と抱きかかえてました、縣くん。
たくましか〜〜!
リアル男子!
リアル男子!!

ただ、ラブラブというには少し遠慮がちだったかな…?

恋人同士の場面がかなり削られていたそうなので、ごくわずかな見せ場を深める事は難しいでしょうね。

……が!
朝月さんも、縣くんも、お芝居へのコダワリは半端なさそう。

朝月ルートからは、夫を裏切った罪悪感がビシバシ伝わってきます。

縣くんは台詞がないモブでも、細かい芝居をずっと続けています。
(これは初舞台から、そうでした。『1789』の三部会とか…

「お芝居大好き!」な二人が今後、どんな風に恋人役を深めていけるのか、興味津々。

また、縣くんはラヴィック(轟悠)とボリス(望海風斗)のバックで踊る機会が多く見受けられました。
その時の表情も見どころ。

ラヴィックの苦悩や焦燥を、身体の動きと表情で体現しています。

『ロミオとジュリエット』の「愛」と「死」みたいに。

身体表現が得意な縣くん。
マイティ(水美舞斗)に次ぐ、全身これバネ!な動きを見せています。

芝居でもショーでも、袖に捌けるギリギリまでジャンプしてますからね。

新人公演では、どちらかといえば静的な演技と歌唱による表現を求められるかと。
挑戦ですね。

ショーでは、ソロこそありませんでしたが、少人数口に選ばれていたり。

中詰めの衣装も、下級生の中では装飾が多いものを着せて頂き、ミルクの看板を持たせて頂いたり。

娘役さんと大人の駆け引きデュエットダンスを踊らせて頂いたり。

立ち位置も、前方や中央寄りが増えました。

望海さんや彩風さんと同時に、オペラの視界に収まる確率が高まりました。

ありがたや、ありがたや…。

縣くんは場によって、髪型を細かく変えていました。
(整髪料の消費量、半端なさそう)←そこ?!

プロローグでは、トレバーみたいな髪型(クロワッサンみたいな…友人は「キューピーみたい」と)

その後も、前髪をクルクルさせたり、いろんなアレンジをしてました。

衣裳も着替えなきゃだし、よく間に合うなぁ。

男役群舞(変わり燕尾の大階段)では、前髪をおろしてました。

『ポーの一族』の明日海さんみたい…ではないけれど、前髪があると新鮮ですね。

パレードでは、おでこ全開のリーゼント。

……そして。
……なんと。

綾凰華(98期)と共に縣千、初の階段降り。

階段おりてる…!
途中で立ち止まって、歌ってる…!

わあああぁぁぁ……(感涙)

……いえ、堪えました。
ぐっと堪えました。
堪えすぎて、頭が痛くなりました。
終演後はトイレに駆け込み、洟をかみました。

記念に、階段降りのメンバーと順番をメモメモ。

愛すみれ(エトワール/95期・研10)
  ↓↓
綾  凰華(98期・研7)
縣  千(101期・研4)
  ↓↓
永久輝せあ(97期・研8)
  ↓↓
朝美  絢(95期・研10)
  ↓↓
彩凪  翔(92期・研13)
  ↓↓
彩風咲奈(93期・研12)
  ↓↓
真彩希帆(98期・研7)
  ↓↓
望海風斗(89期・研16)

銀橋にも出て、トップさん達とご一緒の銀橋(の端っこ)に並んで、ご挨拶して。

満面の笑みを浮かべて。
幕が降り切るギリギリまで、ステップを踏んでいました。

そういうところは、初舞台から変わらない、ずっと。

おめでとう、ちさとちゃん。

もっと、もっと色々ありましたが…
胸いっぱいで、語り切れません…(役立たず)


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