産経新聞の明日海りおインタビュー記事が素敵でしたので、全文転載させて頂きます。
マイ備忘録なものですから♡
それにしても、『人間に生まれた天使』と新聞記者に書かしめる明日海さん。
何というか、こう……喜びと戸惑いのデュエットが鳴り響きます。
この記者さんにも是非、舞台挨拶を聞いて頂きたい。天使に加え、どんなイメージが湧くでしょうか?
それとも、あの明日海オリジナル挨拶をご存知だからこその『天使』なの?……かも、しれませんね。
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宝塚歌劇団花組トップスター、明日海りお主演ミュージカル「ハンナのお花屋さん-Hanna’s Florist-」(作・演出、植田景子氏)が10月9日~29日、東京・TBS赤坂ACTシアターで上演される。
幸せのあり方をテーマにした物語。
明日海が作品と、自身や組を語った。(橋本奈実)
★男役、舞台人として何を突き詰めるかを考えている時期。役とリンクする
人間に生まれた天使かと思うほど無垢でまっすぐ。
花組トップとなって丸3年。
まとう穏やかな空気は、ずっと変わらない。
「舞台に立っているとき以外はゆったりしているんだね、とよく言われます(笑)でも、普段も舞台のことはキリキリしながらやっていますよ」
やはり穏やかにほほ笑んだ。
主演舞台「ハンナのお花屋さん-」は、ロンドンで生花店を営むデンマーク人のクリス(明日海)が仕事の好機を得たことから本当の幸せを見つめ直す姿を描く。
クロアチア人のミア(仙名彩世=せんな・あやせ)との出会いを通して、戦争の爪痕や移民問題などもにじませる。
「今、原点に戻って、男役、舞台人として何を突き詰めるかを見つめ直している時期なので。役とリンクします」
現代の設定で、衣装はシンプルであるため、
「男役のしぐさや動きが浮き彫りになる。これまで培ってきたものを生かし、心から役として存在したいです」
★無類の花好き 公演前は生花店で修業も
主人公はフラワー・アーティスト。
自身も無類の花好きで、
「お花に囲まれ、お花を扱いながら動き、お花のことをセリフでしゃべる瞬間、すごく幸せです」
と笑顔を見せる。
自然豊かな静岡市の郊外で生まれ育った。
幼い頃から祖父母が育てる花々や、約15分の小学校までの道のりで四季折々に咲く花を見てきた。
「菜の花が咲き、たんぽぽ、桜、ツツジ、あじさい…。登下校時に草やお花をつんだり、ミカン畑もあって、畑で作業中の方がくださったり。季節の移ろいを花や食べ物で知る生活でした」
舞台人となり、花が癒やしになることも知る。
「元気がないとき、化粧前に花を飾ってくれた下級生がいて。お花もらうとこんなにうれしいんだと思って。私も花を選び、贈ることが好きになりました」
最も好きな花を問われ、迷った末にあじさいを選んだ。
「6月が誕生日で、小さい頃、あじさいが咲くともうすぐだと楽しみにしていたから」
自宅に花を欠かさないそうだが…。
「この稽古中は切らして(笑)でも、稽古場に大きなユリの花を置いてくださっていているので、いい香りに心が満たされました」
公演前、仲間と生花店へ修業に行った。
「花によって触っていい場所が違う。花を扱う動きが勉強になりました」
アレンジメントにも初挑戦。
完成品は相手役の仙名に贈ったという。
それゆえ、劇団の中で自分が最も自信のあることは-。
「結構、大食いは負けないと思うんですけど…。でも、大食いの人って、いっぱいいますよね。やっぱりお花かな。もともと自分で手入れもしていたけど、修業して詳しくなったから」
とほほえんだ。
今作のテーマである、自分にとっての幸せを考えた。
「やはり舞台。ベストを尽くせたと思えたとき、終演後に、みんなとご飯を食べている時間です」
と笑顔で力強く語った。
★宝塚音楽学校受験で両親に“初めての反抗”
宝塚との出合いは、15歳の夏の終わり。
バレエ教室の友人から借りた宝塚のビデオに魅せられた。 宝塚音楽学校受験を希望するが、1人娘を案じた両親は大反対。
駄々をこねたことなどなかった少女は、初めて“反抗”した。
「部屋にこもって丸3日間、大声で泣き続け、ついに熱が出て(笑)、両親は根負け。半年後の受験を許してくれました」
歌好きの母が運転する車で一緒に流行歌を歌うのが好きだったが、声楽は未経験。
「学校の音楽室からテキストを借りて勉強をして」
1度目の挑戦で合格した。
常に、闘う相手は自分だった。
「発表会でこれを踊りたいなという思いはあったけど。それができる力にするのは自分自身だから」
源は、母の厳しくも温かい金言だ。
「本当にあなたは根性がない、と言われてきたので。自分が人より頑張らねばと思っていた」
劇団で初めて大役を得たとき、男役としての意識が芽生え、歌唱力を鍛え、体をしぼった。
役代わりで女性の2役を大劇場公演で演じたことで、自身の男役への強いこだわりを再確認した。
「私は背が高くないので、娘役転向を勧められるかもしれない、という危機感もあり、男役の自分を成立させねばと思っていました」
と振り返る。
「ずっと力量以上のものを与えられ、本当に必死でした…」
月組の準トップ時代、ダブルキャストで大劇場の主演を務めた。
「明確に比べられる怖さがあった」
ものの、葛藤の中で
「自分が演じるから出るものを届けられたら」
と前を向けたことで、より強くなった。
「転校経験もなく、最初は緊張した」
という花組への組替えを経て、男らしい男も似合う、花組のトップとなった。
★ほんの3年前のことが「笑っちゃうほど しゃかりきで、いとおしい」
今公演後、トップ就任時から最も間近で支えてくれた芹香斗亜が宙組に組替えになる。
自身のトップ2作目から、芹香と柚香光は若くして羽を背負った。
「他の組からすると(メンバー構成が)若い組だったので、みんなに不安と、やるぞという鼻息の荒さがあった。当時のDVDを見ると、ほんの3年前のことなのに、自分たちで笑っちゃうほど しゃかりきで、いとおしい」
組は今、いい意味で“ふてぶてしく”なったとも。
「堂々とした、という意味。だから自信を持って宙組へ行ってほしい。寂しいけれど、心配はない。キキちゃん(芹香)なら、大丈夫だと思います」
仲間を送り出した後、来年の宝塚大劇場の正月公演では、萩尾望都氏の名作「ポーの一族」(脚本・演出、小池修一郎氏)の初ミュージカル化が控える。
原作から抜け出たようなポスターの明日海が早くも話題だ。
「舞台の男役化粧ではなく、自然なアイラインを意識して。小池先生のOKが出るまで、メークもかつらも、何回も何回もテストしました」
と笑う。
「各組に原作のファンがおり、反響も大きくて。私自身も楽しみです」
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以上です。
修行した生花店は、BS-TBSで放映された特番にも登場した、ニコライ・バーグマン氏のお店ですね。
あの時つくったアレンジメント・フラワーは嫁にプレゼントしたのね、明日海さん。
やだも〜〜、羨ましすぎ、ゆきちゃん♡
旦那様が手ずから作ったアレンジメント……しかも、初めての♡
素敵な記念ですね。
産経新聞の記者さま、愛が溢れる記事をありがとうございました。
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