こんにちわ

グレイス@関西の竹川です。

先週末「COP10」が何とか無事閉幕しましたね。微生物など遺伝資源の利用と利益配分を定めた「名古屋議定書」や2010年以降の生態系保全の国際目標「愛知ターゲット」がぎりぎり採択されました。あいまいな内容を含めて、これからの実効性が問われます。他人事ではなく、私たちがしっかりとウォッチしていきましょう。
今回私の中で「COP10」は、1992年の「第一回地球サミット」まで遡って、改めて生物多様性のテーマを再考するよい機会でした。
「総論賛成、各論反対」「地域エゴ」「人間の欲」.....さまざまな思惑が錯綜する中、前々回 ご紹介した「伝説のスピーチ」 を少しでも多くの方々に改めて聞いて頂き、腹に落として欲しいものです。

さて、私たちの周囲で日常起こる事柄への向き合い方(構え、スタンス)として「Reactive」「Proactive」という概念があります。日本語では「即応」「予応」とでも訳せるでしょうか。仕事においては、日日発生するあらゆる出来事への、まさに「Reactive」な対応と、少し先を見て手を打っていく「Proactive」な行動との織り成す連鎖が、まさに「仕事の総体」と言えるのではないでしょうか。
私自身、これまでこの2つの視点を大切に意思決定し、行動してきました。

「Reactive」な対応の分かり易いものの一つが「クレーム」です。「クレーム」に対する行動原理は「Quick Response & Quick Action(迅速な対応・迅速な行動)」です。その行動を突き動かす基盤にあるものは「Sense of Emergency(危機感受性)」ではないかと思うんです。「この能力の欠落している、あるいは錆びついている社員は幹部には登用しない」ということをある経営者から聞いたことがあります。

さらに一歩踏み込んで考えると、「潜在的なクレーム」とか「創造的な不安・不満」とでも表現できる事柄が、結構周囲にはあるもんです。それを自分のこととして取り込める感性・感受性が大切だということです。ここまでくると「Reactive」「Proactive」との境界は曖昧なものとなってきます。

「Proactive」に行動するといっても、私を中心に世界が回ってくれるわけではありませんから、望むような成果・結果を手にすることは容易ではありません。

通常私たちは「Planning(計画)」する際、さまざまな変化を見越して、Cue(手がかり)をその中に埋め込みます。例えば「○○という指標が○○になったら次善の策を打とう」とかいうことです。
つまり私の経験的には「Proactive」に行動するにも「Sensitive」であることが必須なんです。物理的アナロジーで言えば「常に幅広い周波数に対応する高感度のアンテナを持ち、錆びないように磨き続けること」「Proactive」な行動の肝と言えます。

言うは易しです。どうやったらこのような感性・感受性と実行力を養えるのか?正解はありません。

こういった視点で私たち日常の「自然環境や生物」へのかかわり方を振り返ったとき、あまりにも鈍感で且つ「Reactive」な対応に終始しているように思います。私自身も然(しか)り。「COP10」も然りです。
もっともっと皆で「Proactive」な行動を意図していかなければいけませんよね。勿論「Reactive」な対応も必要ですが..........。


神無月に入り、日に日に寒さがましてきました。
今年は春が短く、猛暑が永かったので、「日本の四季消滅論」がまことしやかに囁かれていますが、どうやら例年並みくらいには紅葉を楽しめそうですね。私はとても好きな季節です。
「秋深まれば冬支度」
「雨降れば傘をさす」
今回のテーマを表すこれ以上の言葉はないですね。
日本語はすばらしい。

ではまた(竹川)

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