「なぜかいつも体温が微妙に高い」「熱があるわけじゃないのに、なんとなく不調そう…」
その直感はビンゴ!
特に発達に凸凹のあるお子さんだったり年齢が小さかったりしたら、自分の不調を言葉で伝えにくいから、体温や行動のちょっとした変化は、体からの大切なサインであることがあります。
先日、3歳のお子さん(平熱が高い傾向)の保育士さんから、こんな話がありました。
「ちょっと微熱気味だったんだけど、ミネラル水を飲ませたら、ゴクゴクとものすごく飲んで、その後お迎えの電話ギリギリの37度後半だった体温がなんと36.8と1度も下がったんです!」
すごくないですか?
これって、この時だけじゃなくて何度かあったんです。
ここから読み解ける、体のヒントを見ていきましょう。
「微熱」の裏に隠れた脱水
体温が微妙に高い状態(微熱傾向)は、発達の特性があるお子さんに特によく見られます。
その一つの原因として、軽度の脱水状態が潜んでいることがあります。
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体の水分が不足すると、血液がドロドロになり、熱を外に逃がすための汗(気化熱)による体温調節がうまくできなくなります。
一生懸命体温を下げようと頑張っているのに、水分不足で機能が低下している状態。
これは、体の大切なエネルギーを体温調節にムダ遣いさせてしまっている状態。
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水をたくさん飲んだことで、体内の水分バランスが急速に改善。
血液がサラサラになり、本来の体温調節機能が「復活」したことで、体温がスッと安定したと考えられます。
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ミネラル豊富な水だった場合、特にマグネシウムの力が大きく関わっている可能性があります。
自閉傾向のあるお子さんは、感覚の過敏さやストレスから、自律神経(交感神経)が興奮しやすい状態にあることが少なくありません。
この緊張状態が続くと、基礎体温が上がりやすい傾向があります。
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マグネシウムは「天然の精神安定剤」と呼ばれ、リラックスを促す副交感神経の働きを助けます。
ミネラルが補充されたことで、過剰な興奮や緊張が緩和され、結果として体温も落ち着いたと考えられます。
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仮に飲んだのがミネラルの少ない水だったとしても、「大量に水を求めた」という事実は、「水分が不足していた」という強いサインです。
ただし、ミネラルウォーターでより劇的な変化が見られた場合は、「ミネラル不足による神経の興奮」という、さらに深い課題解決に繋がった可能性があります。
つまり・・
マグネシウムなどのミネラルを意識することで、神経の興奮が穏やかになり、かんしゃくやパニックが減り、落ち着いて生活できる時間が増えます。
要するに、癇癪やパニックは、発達特性ではなく「水分不足やミネラル不足だったのかも?」
ということです。
では、日々の生活で気をつけたらいいヒントとして・・
その1:こまめな水分補給
発達特性のあるお子さんは、遊びに夢中になると喉の渇きを感じにくい傾向があります。
一度に大量に飲ませるよりも、「こまめな水分補給」が脱水を防ぐ最大の秘訣です。「30分に一度の給水タイム」を工夫することで、 水分不足による無駄な体力の消耗を防ぎ、常に最高のコンディションで生活を送ることが可能になります。
その2:マグネシウムをチャージ
神経の安定に不可欠なマグネシウムは、サプリメントよりもまず「食事から」が一番手軽で安心です。
毎日の献立に、「味噌汁」を加えてみましょう。味噌、わかめ(海藻)、豆腐(豆)は、すべてマグネシウムを効率よく含む、最強の組み合わせ。忙しい朝でも、お湯を注ぐだけで手軽に取り入れられます。続けることで、心身のリラックスが促され、夜の寝つきが良くなったり、日中の集中力が高まったりする変化が期待できます。
その3:お風呂はリラックス
ぬるめのお湯にゆっくり浸かることは、興奮した交感神経を落ち着かせ、副交感神経を優位にするための、最高の「療育」です。ぬるめのお湯に、5分から10分、ゆったりと浸かってみてください。無理に何かを教える必要はありません。ただ「ぼんやりと心地いい時間」を共有するだけでOK。
お風呂の前後に水分補給をすることをお忘れなく!
その4:寝る
体温が安定し、質の高い睡眠が得られるようになります。睡眠は脳の発達のゴールデンタイム。良い眠りが、お子さんの成長を力強くサポートします。

子どもを観察して変化に気づくことでいろんなメッセージをキャッチすることができます。
小さな行動一つ一つが、お子さんの体と心の安定につながり、そして保護者の子育ての自信へと繋がっていきます。
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