2140年 8月27日(土)トーキョー

 

私ロクサーヌは、ご主人様たちにトシマク平和通りを案内していた。

 

向こうからLGBTのお兄さんが歩いてきた。

「あら、ロクサーヌこんにちは。どうしたの今日は、一杯引き連れて。」

 

「以前に話した、私の友人達です。助けることができたんです。」

 

「あら、本当によかったわね。初めまして、私はマダム・ヨシコです。

2丁目でスナックやってます。よろしくね!」

 

ミトラが聞いた。「マダム・ヨシコって、ご結婚されているんですか?」

 

「あら、いきなり失礼ね。マダム・ヨシコっていう名前なのよ。独身男性に向かっていきなり、結婚しているかって聞くのは失礼よ!」

 

「えっ、男性なのですか?」

 

「だから、失礼ね。男性じゃいけないの?ロクサーヌも失礼だったけど、あなたたち、一体どうゆう教育受けてきたの?」

 

「特に教育は受けていませんけど。それが何か?」

 

「やっぱりね。どうりでね。」

 

「そちらの方こそ、今の言い方は失礼じゃないですか?」

 

ご主人様が「まあまあ、こんなところで言い争っても仕方がないでしょう。とりあえず、そのスナックとやらに行ってみましょう。」

 

「2丁目です。せっかくだからご案内しますわ。」

 

私たちは、こうして2丁目に行くことになった。

 

「やあ、ロクサーヌ。また会えたね。」

 

物売りのホセがいた。それだけではない、カミラも来ていた。最後のローマ皇帝コンさんも、ハザール帝国の子孫ヨセフも、アンさんもいた。

 

コンさんが言った。「友人たちを助けに行った、と聞いて心配していたんだよ。

でも、皆無事だったのだね。良かったね!」

 

「皆さん、ありがとうございます。皆さんのおかげで無事助けることができました。」

 

「ご主人様、こちらの方たちに、いろいろ相談してもらってたんです。最後のローマ皇帝コンさん、ハザール帝国の子孫のヨセフさん、南米から来た物売りのホセさん、同じく南米から来たビジョニスタのカミラさん、ビジョニスタのアンさんです。」

 

ミトラが小声で言う。「ローマ皇帝とか、ハザール帝国だとか、物売りとか、ビジョニスタだとか、何か変わった人ばかりだね。本当にこの人たちに相談していたのか?もっとまともな人はいなかったのか?本気で俺たちを、助けようと思ってたのか?」

 

私は答えた。「そうよ、この人たちの話はすごく為になったの。」

 

マダム・ヨシコが言う。「ちょっと、聞こえてるわよ。私たちはまともじゃないっていうの?」

 

「いや、そういう意味ではないのだけど、相手のウシュパルクってのは学者なんだよ。だから、それなりに常識のある人でないと・・・」

 

「あなたねー、いい加減にしなさいよ。そういうあなたは、どこから来たの?」

 

「俺は、サマルカンドから来たんだ。向こうではチャルカをやっていた。」

 

「何それ、サマルカンドって、チャルカなんて聞いたこともないわよ。」

 

「サマルカンドはシルクロードの、中心都市で、チャルカってのは誇りある武人のことだ。」

 

「シルクロードって、武人って、一体いつの時代の話よ?」

 

「8世紀のことだから、1300年か1400年くらい前のことだよ。」

 

「あなた、自分で何を言っているのか分かってる?あなたの方こそ十分おかしいわよ。」

 

確かにオカシイことだらけなので、ミトラもそれ以上何も言えなかった。

 

ご主人様が言った。「とりあえず、お祝いなのだから、皆で飲んで歌でも歌って盛り上がろう。」

 

私たちは、こうしてトーキョーでの最後の夜を楽しんだ。