地球の空の上で。

 

「ウシュパルク教授、ついにCTUが彗星に核攻撃をしました。月の裏側の基地から攻撃用のロケットを発射したんです。」

 

「どうなったのだ。彗星は爆発したのか?」

 

「それが、どうやら失敗したようです。彗星の手前で爆発する前にロケットが消滅しました。」

 

「消されたのか?」

 

「恐らく、消されたのだと思います。彗星はさらに大きくなったようです。」

 

「しかし、それでは彗星に誰かがいるのだとしたら、先制攻撃を受けたと判断するだろう。もう、平和交渉の路はないということか。」

 

「ええ、そう判断したと思われます。と言いますのも、実は彗星がもう一つ現れたのです。」

 

「彗星が増えたというのか?」

 

「はい、ロケットが消滅した後、もう一つの彗星が現れたのです。」

 

「それは、我々を攻撃するために増えたのだろうか?CTUでは何と言っているのだ?」

 

「この事実を隠すことはできなくなり、連邦政府に報告したようです。」

 

「連邦政府は何か対策はあるのだろうか?」

 

「詳しくはわかりませんが、近々ERUとCTUの両方を呼んで合同対策会議を開く予定があると聞きました。」

 

「だが、私にはまだ連絡が来ていない。それは決定事項なのか?」

 

「いいえ、まだ正式には決まっていません。というのも、ERUの研究チームでも何かトラブルがあったようなんです。」

 

「どんなトラブルなんだ?こちらには、一切連絡がないが。」

 

「ええ、向こうでも秘密に動いていたようなのです。多分、報告することを迷っているのだと思います。でも、研究員の一人が意識不明になったと聞きました。」

 

「それは、おかしい。タブレットを解析するだけでどうしてそんなことが起きるのだ?もしかすると、彼らは、シミュレーターの中にその研究員を送ったのか?」

 

「その可能性はあります。」

 

「ばかな、あれは以前kやロクサーヌたちがシミュレーターの中に入って、その結果行方不明になったではないか。それを知りながら、行ったのか?」

 

「彼らの新しい量子コンピュータの実験を兼ねたようなのです。」

 

「だとすれば、別の宇宙に行ってしまったのかも知れない。丁仙之君、もう一度連邦政府に行って、事態の確認を頼む。彗星も危険だが、タブレットも心配だ。急いでくれないか?」

 

「わかりました、至急詳細を確認してみます。」