タブレットの検証 2

 

 シミュレーターからは、ヨルダネスが見たルーム・ノヴァスの情報は不明だった。

ペーシュウォーダがなぜ、去ったのかもハッキリとはしない。

ただ単に流星群の飛来の前に去ったというだけであった。

 

 惑星ルーム・ノヴァスの人々が、何故いなくなったのかも不明だ。それだけではない、結局このタブレットがいつ記録されたのかもわからない。私が解読した以上のことは一切不明のままだ。

 

アラン教授は、シミュレーターの結果に満足しているように見えた。何の問題もないからだ。

 

「この検証結果を見る限り、この惑星には何の問題もないようだ。彼らは、この惑星を放棄して宇宙へ飛び去ったのだろうが、恐らくそれも、何らかの環境の悪化の為だったと思える。後は、実際に惑星の環境を調べることでしかわからないだろう。

 

 この惑星は、我々人類へのプレゼントになるかもしれない。

連邦政府にはそのように報告するつもりだ。」

 

アラン教授は上機嫌だ。

「オリガ君、セルナ君、ご苦労だったね。ありがとう感謝するよ。連邦政府にも2人の努力と功績を報告するつもりだ。」

 

そう言ってアラン教授は帰っていった。

 

「セルナ君、お疲れ様。ありがとう、本当に助かったわ。」

 

「いえ、僕は何も、ただ解読しただけですから。」

 

「それにしても、凄い速さで解読するのね、驚いたわ。」

 

「僕は、元々バックエンドでの作業専門なので、2進法の方がむしろ普通の言葉よりわかりやすいくらいなんです。0と1だけで、結果を迷う必要がありませんから。」

 

 セルナ君は、私から見るとまるで自動人形のように、淡々と無表情に作業していた。

「今日は、どうこれから2人で打ち上げでもする?」

 

「いえ、プライベートでの付き合いは苦手なので、これで帰ります。お疲れ様でした。」

 

セルナ君は帰っていった。

 

私は、まだタブレットの疑問が解けずにしっくりこないままだった。

 

その夜、不思議な夢を見た。