就職が決まった。
メーカーの法務部。
法科大学院卒、司法試験不合格、職歴なしの就職活動は確かに厳しかった。
何が厳しいか?
未経験であること。
どんな仕事にも当てはまると思うがやはり全くの未経験者を一から育てるのはしんどい。
ちゃんと育てばいいけど、そんな保証はないわけだし。
最終面接まで残っても経験者に競り負けることも多かった。
そんな中で年内に就職が決まり、少しほっとしている。
就職活動を少し振り返る。
①自己分析、②業界と職種、③転職サイト、④人材紹介会社、⑤英語、⑥面接
①自己分析
自己分析は大事。
当たり前だけど、自分がどういう人間か、どういう価値観を大事にしてきたか、これからどういう風に生きていきたいのかを真剣に考え答えをださなければ何も始まらない。
「自分の行きたい場所もわからない奴に道はない」という島田紳助の言葉を思い出す。
②業界と職種
合同説明会でいろんな人と話をしていくなかで広く興味をもって考えてみた。
業界については、金融やサービス業ではなく、B to Bのメーカーが面白そうだと思った。
理由は海外の会社を相手に仕事をしているから。
ただ、未経験者が法務を目指す場合に業界を絞るのは難しいと思う。
法務の募集自体が少ないうえに業界まで絞ると、圧倒的に募集する会社が減るから。
自分の場合は、海外展開しているメーカーというざっくりした枠を第一希望にしていたし、面接で業界についての質問を受けたときは絞っていないことを正直に答えていた。
職種については、法務一本に絞ると厳しいという意見をたくさんもらった。
現実、法務の募集は少ないしかつ職務経験がないということになればさらに狭き門になるが、法務以外なら総務や経理ではなく営業の方がいいと思っていたこともあって、当面(だいたい3か月)は法務中心で活動することにした。
③転職サイト
有名なサイトに登録して50社近く応募(エントリー)したが、書類を通過して面接に呼ばれたのは1社のみだった。
ただし、内定を頂いたのはこの1社だった。
転職サイトに出ている案件は、ハードルが高い上に人材紹介などと違い完全に書面審査になるため、未経験が決定的にネックになるように思う。
私が法務部に内定を頂いた経緯も実は生産管理部(法務的なことも若干含む)の面接に呼んでいただいたときに、法務の仕事に興味あることを伝えた結果、あらためて法務部で選考してくれるという会社の好意があった特殊事情がある。
④人材紹介会社
職歴なし、就職活動も始めてという人には1番有益だと思う。
紹介会社や担当者に依るところも大きいが、未経験でも目標を持って努力している人には適切なアドバイスをくれたり、企業にプッシュしてくれたりする。
東京にある司法試験経験者をメインにしている人材紹介会社がある。
司法試験経験者は経歴が特殊である。
特殊ゆえの悩みや弱点がある。
その点を十分すぎるほど踏まえているので、大変役に立つことが多かった。
自分に足りないことや努力の方向性を気づかせてもらえた。
⑤英語
職歴のない人にとっての英語の能力=TOEIC。
長期の留学経験でもあれば違うが、TOEICのスコアは本当に良く聞かれる。
就職活動を開始した時点でスコアを持ってなかった私でも、3か月で795点を取ることができたから、スコアのない人も一日も早く勉強すべきである。
メーカー法務部なら、TOEIC730は最低ライン。
⑥面接
面接はとにかく数と慣れが大切。
最初の3回くらいまでは、面接自体に慣れていないから緊張するし、提出した書類や見た目の印象からどのようなことを聞かれるかわからないから全然だめだった。
質問に応えていても、面接官の心に響いていないのが面接官の表情から読み取れて、手ごたえ通り一次面接で不合格となった。
ただ、面接も数をこなしていくと、聞かれたことに具体的なエピソードを交えてどの程度応えればよいのかということも掴めてくる。
自分の強みもどのように伝えれば納得してもらえるか、自分らしさを伝えられるか掴めてくる。
面接官との相性も確かにある。
自分の場合は、ものの考え方を通じて自分をアピールしようと考えていたが、表面的な実績だけを聞かれて背景をまったく聞かれないと厳しい結果となった。
しかし、ある経験をどのような思いで始め、どう工夫して努力し、得られた結果から何を学んだかということを丁寧に聞いてくれた方には良い評価を頂いた。
企業や面接官にアジャストすることは必要だが、自分の考え方を整理して情熱をもって伝えれば良い評価をいただけるものだと思う。
4社目以降は一次面接はほぼパスできたし、最終面接まで呼んでもらえるようになった。
ただ、最終で経験者と競った場合は全敗だった。
冒頭でも書いたが、法務部未経験者のディスアドバンテージはやはり大きいものだ。
経験者に勝る可能性を示すのは難しい。
この部分は結局最後まで答えが見つからなかった。
※補足
私は就職活動を一人で行った。
同じような状況で活動している友達がいなかったという意味である。
その点で、無駄足を踏むことも多く今思えば回り道もたくさんしたように思う。
でも、パソコンで検索するのではなく、実際に動いて情報を求めれば自分の助けとなる情報や意見をくれる人はたくさんいた。
大変ありがたかったしとても感謝している。
現在就職活動がうまくいっていない人がいたら、無駄足となることを恐れず、お前なんぞに紹介できる会社はないという扱いにめげず動き回ってほしいと思う。