King CrimsonのLPを聞いた順番というものがあり、
それを語るとチョイ長くなるが、
Mr.Wettonとの出会いには、それが必要。
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高校の同学年の、放送部の友人Aが
「宮殿」のイギリス版を
金沢市内のレコード店で買ってくれたのが、幸いだった。
日本版とイギリス版では、メロトロンの音の突き刺さりが違うからだ。
それは後から、わかったことだが。
「Islands」日本版も彼は買い、別の放送部の友人Bに売った。
そんな(暗い)ものにハマるな!という余計な言葉と共に。
友人Bと私とは、クラいとされるプログレにハマった。
次のKing CrimsonのLPはどれを買うべきか。
余りにKC(King Crimson)のLPは影響力が大きいから、
畏れ憚って買わなかった。
いや、田舎の高校生にはQueenやZeppelinがちょうど良くて、
KCに回すお小遣いの金がなかったのだと思う。
それも違うな、パンクムーブメントがダラダラと続いて、
ニューウェーブが花盛りで、
Policeが売れて、マイシャローナで、
Queenが金沢にまで来たのが1980年だったな。
友人Bと共に、三枚目のKCのLPを探しにレコード店へ行き、
「Starless and Bible Black 暗黒の世界」を買う寸前まで
行ったが、何か違うとして、買わなかったことがあった。
バンドU.Kの来日が高校三年の時にあり、
渋谷陽一氏の
(それしかないので、それしか聞かざるを得なかった)
NHK-FM「サウンドストリート」で
"Nothing to lose","Caesar's Pallas Blues"を録音したのだった。
エラい明るいポップな曲やな〜!Nothing to loseは〜というのが感想。
これがWetton氏に邂逅したお初だったと思う。
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友人Bとも同じ大学に一年遅れて進学したが、
再会することもなく日々は過ぎ、大学1年の夏、19歳。
家庭教師のバイト代で
Lark's Tongues in Aspicを買った。
ガムランのようなイントロ、バイオリン、金属高剛性ギター、
ブイブイブリブリの必殺ベース、毛皮のパーカッショニストが
さく裂していた。
(チョッパーベースは簡単に威勢のいい音が出せるので、
フレーズの作れないべーシストがやるもの、というのが私の考え)
優れたロックLPは「理解不能」からはじまる。
まさにそれだった。
Book of Saturday:プレシジョンベースでの甘いトーンに感動。
Easy money:最後のverseの歌唱!
「Starless and Bible Black 暗黒の世界」貸しレコードで借りる。
「新世代への啓示」(KCの2枚組LP)を買う。
「Red」LPを買う。
楽曲Starlessで1974年にKCが幕を閉じた。
例の名著クリムゾン解説書によれば、
恐竜時代でボロボロになったFrippが能動的な小さなユニットに
移行したくなったとのこと。わからんでもない。
フランステレビのライブを見ても、Frippの眼が死んでいるからね。
1980年にはDisiplineでKCは再生していた。
Adrian Belewのボーカルで。
BeatもThree of a perfect pairも発売された。
どっちも本物なのだが、
どちらが、本来のKCなんや!と問えば
一目瞭然!(^^ゞ
私といえば、
20歳で、無味乾燥な日々が続き、
精神状態もボロボロになっていく中、
「King Crimson USA」に託した時期があった。
この6曲を聞きぬこう、フル回転だ!!!
ニーチェ、三島、USA、ホメロスのぐるぐる世界だったな!!!
USAの21st century schizoid manにおける
Frippのsoloはベストバージョンと思う。正にデーモニッシュだ!!
ついでに言うと2015年12月に6人組KC来日公演を見たが、
21st century schizoid manでもStarlessでも
Frippはソロを弾かなかったなあ〜(^^ゞ
オレはもう本気にはならんよ〜!ということか。それもアリだ!!