ご無沙汰していました。


ブログを読み返すと、いつの間にか、ワインブログを始めようと思ったつもりなのに、なぜか旅行やら、現地の文化やら、イギリス史やら、なにを書きたいブログなのかよくわからなくなってきました笑


しかし、やはり、欧州においては、ワインとはまさに土地と人々に根付いた文化であることから、ワインを理解するためには、必然と、その回りにある現地の雰囲気、人々の様子、食べ物、歴史など…いろいろなことを幅広く知らないと理解できないと思います。


そして、なにより、ただ飲んでおいしい、ではなく、飲んだ味の先にある経験を感じるから、ワインは良いのではないでしょうか?

(ここでいう経験とは、必ずしも現地に行けば得られるのではなく、人々とのつながりから生まれるものだと思います…ですから、地球のどこにいても、感動する経験はできると思います)


このような思いから、今回はボルドーのワインについて書こうと思います。


私は、ボルドーワインは最強のワインだと思います…、それは失敗がない、成功請負人という意味です。


まず、ボルドーワインと聞くと、なにを思い浮かべますか?


濃い色、きついタンニン、渋い、高級、アルコール高い、王のワイン…などでしょうか?

どれも当たりだと思います。


私にとってボルドーワインは、ビジネスとして確立したワインだという位置付けです。商売的なワイン笑


味は好きですよ?今日だってボルドーワイン飲みましたから。嫌味ではなくて、本当にビジネスとして成功したワインだと思うのです。


まず、ボルドーワインのその1…イギリスとは切って外せない関係にある!


イギリスでは(というか全世界か?)、品揃えの数ではボルドーワインが一番です。

チリでも南アフリカでもないのよ、ボルドーなのよ。なぜか?それは歴史的にそうだから!!


みなさん、Claretって聞いたことあります?

花のワルツが流れる、クリスマス周辺にやるバレエのヒロインのクララじゃないよ😂

これ、ボルドーワインの呼び名なんです!


Best value claret

Typical claret

Every day drinking claret

Most expensive claret 


とか。イギリスでは、なんでもとりあえずボルドーのワインのことを、Claretって言うのです。なぜでしょう?


それは、歴史なのです。ボルドーは、かつては月の港と言われたように、港町として栄えました。それは、イギリスにワインを輸出するためです。イギリスのワイン、8割はボルドーだったとか…。で、ヘンリー3世だか私は覚えていないけど、とりあえずボルドー出身の王女様と結婚したらしく、それによりイギリスとボルドーの繋がりは、さらに硬くなったとか…


当時はワイン作りも大して発達してないから、まだ濃い色の赤ワインはなかったらしい!だから、赤ワインは薄い色だった…すなわちclearな色…うん?claret? 笑


まぁ冗談に聞こえるかもだけど、とりあえず、Claretの語源は、薄いということらしい。今のボルドーにはふさわしくないだろうとは思う笑


とりあえず、ボルドーとイギリスは、ロイヤルファミリーの結婚とか、イギリスの台所であったとか諸般の事情から、切り離せない関係にある。


ちなみに、なぜか、イギリスのGordon Ramseyという有名な料理研究家が、ボルドーに店を開いている…😂


このように、ボルドーはイギリスというマーケットを通して、商業的に成功は果たしているのだろう。


さらに、その成功を支えるのは、やはりワイン作りの技術に他ならない。すなわち、ボルドーは、メルロー、カベルネソーヴィニヨンといった、複数の品種を使う。これらは、色々な気候に耐えられるように、わざと分散化したのだと思う。

例えば、メルローは早熟だという。だから、秋頃にくる雨の前に収穫を終えることで、ダメージを受けない。また、カベルネソーヴィニヨンは遅熟だから、春頃にくる遅い霜が来てもダメージを抑えられる。このように、ちょうど投資の分散化と同じように、ボルドーでは、品種を分散化し、収穫量が少なるリスクを抑える。さらに、多品種のジュースを混ぜることで、複雑は味に仕立て上げる。だから、ボルドーは、失敗しない。すごい、投資の分散化とか20世紀になって出た言葉だと思うけど、ボルドーはすでに実行済みだったよ。

最近は、地球温暖化にも対応できる新品種を試しているとか…、その革新的な精神は賞賛に値する。


このように、ボルドーは、イギリス市場と収穫量という、量という部分において強いのです。


では、値段は?量✖️値段が価値なら、値段は?

彼らは値段においても成功している、1855年の格付けを通して、ボルドーワインの上のクラスは値段も支配した。これを確定させたのは、ワイン評論家でしょう、いまだに点数つけてるもんね。



だから、量も値段も高いから、ボルドーワインは当たり前に成功するのです。



近いうちにボルドー行ってくるから、ワイナリーの人たちには、ビジネス的な面でもどうなの、ってことも聞いてきたいと思う。


自分が気になっていることは、ワインの品質と、ビジネス面。


品質では。

収穫方法は手積みかマシーンか。期間は?

All destemmed?

アルコール発酵の手段は?タンクはなに?その理由は?

熟成は新樽の比率は?

などかな…細かく書くと、もっとめっちゃある。


ビジネス面では。

いくらでワイナリーを取得したか?(代々ファミリーでやっているとこは少ないから)

今後の畑拡大の方針は?

てゆーか財務諸表って公開されてるの?

ちなみにアドバイザーとか入るの?


とか。大手宛にはやはりma関係で聞きたいことが多い。


ちなみに、ぶっちゃっけ、中小ワイナリーの方が経営的には興味がある。

たぶん、大手はアドバイザーなんかないし、今まで会ったブルゴーニュの人とかによれば、だいたい裕福な個人が買ったりしてるらしい。だから、公正価値とか関係ない、フェアマーケットじゃないと思う。


中小ワイナリーの方が、きっとなにか起きそうな気がする。


だけど、超高級ワインを飲んでみたいので笑、とりあえず、まずは格付けされた高貴な人々に会って、まずはボルドーの歴史、伝統、プライド、優しさとか、いろいろ感じたいと思いまーす!


それでは。