今日は デアゴスティーニ スタートレック・スターシップ・コレクション 第60号より、 ” S.S.ボタニー・ベイ ” です。

初登場エピソードは宇宙再作戦「宇宙の帝王」です。
DY-100クラスと言う宇宙船はであり、1990年代地球で建造されたものです。
ワープ航行ができないため長い時間の惑星間移動では、低温保存設備によってクルーは仮死状態になっています。
デザイン的には鉛筆に羽が付いたようなもので、見た目に潜水艦みたいにも見えます。
古い時代の宇宙船というイメージにはピッタリです。

劇中では宇宙を漂っていたこの船のモールス信号を受信したエンタープライズが発見し、その中で冷凍保存されていたクルーを蘇生させたことから事件が発生します。
宇宙船はエピソードの中ではそれほど重要ではありませんが、冷凍保存されていたクルーのリーダーはその後のスタートレックで重要なキャラクターがいました。
それは「カーン・ノニエン・シン」であり、自分の記憶では十数年前の全米悪役キャラクターの中で上位にランクインするほどの人物。
余談ですがスタートレックだけではなく、スターウォーズのファンを主人公にしたコメディ映画「ファンボーイズ」やアメリカのTVドラマ「フリンジ」でも、その名前が出てくるほどです。
まぁ宇宙大作戦放送当時ではその名前は1エピソードに出てきただけの存在でしたが、その後 映画スタートレックⅡ「カーンの逆襲」で突然敵キャラとして復活しましたし、新しいスタートレック映画「イントゥ・ダークネス」でも悪のボスキャラで登場しています。

カーンは遺伝子操作によって誕生した優生人類であり、知力・体力が優れていましたが、野心が強く傲慢で狡猾。
頭脳は優秀でカーンにとって未来の船であるエンタープライズの構造を図面を見ただけで理解し、カーンの逆襲では奪ったリライアントを指揮してエンタープライズと互角の勝負をするほど。
また体力も超人的で、とにかく怪力の持ち主。
また遺伝子操作の優生人類の優秀さから、その後のスタートレックシリーズでは重要なエピソードが何度か作られており、特にスタートレック・ディープスペース・ナインやスタートレック・エンタープライズでは面白いエピソードが何話かありました。

スタートレックシリーズの中で重要なキャラクターが登場した意味では見逃せない者ですが、船そのものはあまり重要ではないので、コレクション的にはあまり面白味はありませんね。
劇中に登場したこの船もデザインやディテールはそれほどでもないので、モデルのデキは悪くないですが。
次号61号はノルウェイ級宇宙船です。