しばらく格闘しているガソリンタンクの漏れ対策についての続報です。
空いた穴を塞ぎ、サビ取り、漏れの確認をしたのでWAKO'Sのタンクライナーでコーティングを施します。
塗装部分に付着したまま放置すると、簡単には取れなくなってしまうので、給油口の周りをマスキングします。
また、2液性で、攪拌してしまうと硬化が始まってしまうので、事前に準備をしておきます。
作業中は写真を撮り忘れたので、いきなりコーティング後の乾燥。
タンクを段ボール箱に入れて、ドライヤーで温めます。
70~80℃で20分温めると乾燥終了なのですが、うちのドライヤーでは60℃が精いっぱいでした。
念のために2時間ほど温めて、1日放置し、さらに2度目のコーティングを施しました。
2度目のコーティングのあとはまた2時間温めて1日放置し、その後、水を入れて再検査をします。
一晩置いておいても全く漏れはなかったので、乾燥させてバイクに装着。
半分くらいガソリンを入れて様子を見ます。
補修跡がかさぶたみたいになってて痛々しい・・・。
久々に乗った気がするGPZ。
非常に調子が良いです。
それはそうですよね。
タンクに穴が空くくらい水が入っていたのですから。
近頃、時々感じていた不整脈みたいな感触も消えた・・・気がします。
(まだ答えを出すには早すぎるのですが・・・)
ちなみに、今回タンクライナーでコーティングしたのですが、いくつか感じたことを書いてみます。
まず1つめ。
YOUTUBEなどに挙がっている施工の動画を見ると、「時間との闘い」という印象を受けるのですが、(季節の関係もあるとは思いますが)かなり時間には余裕がありました。
また、タンクライナーを流し込んだ後、タンク全体にいきわたらせるためにタンクをクルクル回すのですが、タンクライナーはそれなりに粘度があるため、ゆ~っくり回していかないと流れてきません。僕も最初は焦ってクルクルクルクルタンクを回していたのですが、中をのぞくと全然いきわたっていませんでした。
ちなみに、撹拌後1時間半経過したタンクライナーがこちら↓
まだあまり固まっていません。
2つめ。
GPZのタンクの内部の構造は複雑で、中にパイプが入っています。
僕のGPZはパイプにも穴が空いていたので、ここもしっかりコーティングする必要がありました。
そこで、付属のシリンジとプラスチックのホースを使ってパイプにタンクライナーを浴びせてコーティングしました。
その際に、ホースに針金をくっつけておくと、狙った位置にホース先端を持っていきやすいので、コーティングしやすいです。
*ちなみに、タンク内のパイプはパイプ内にもタンクライナーを流し込んで内側も外側もコーティングしました。
わかりにくいですが↓
ホースと針金をマスキングテープでとめています。
3つめ。
タンクライナーを攪拌する前に、一度シミュレーションすると気持ちに余裕ができます。
GPZの場合、給油口、フューエルゲージ、フューエルコックの三つの穴があります。それぞれの穴からライトで照らし、それぞれの穴から中を覗き、それぞれの穴からホースを突っ込んでいきわたっていない部分にタンクライナーをかけたり、余分な分を抜いたりします。
その際に、タンクを傾ける、ライトで照らす、ホースの先端を固定、シリンジを操作、の4つの作業が必要になるのですが、それでは手が足りません。
そこで、タンクを手放しで置いておけるような作業台を用意したり、段ボールなどで養生したり、傾けた状態で固定しておけるように背もたれになるものを準備、ライトも手放しで固定できるようにテープ類を用意すると、ホースの操作とシリンジの操作に集中できるので効率的でした。
僕は2回コーティングしたのですが、2回目は要領がつかめたのでかなり効率的に作業できました。
もし「これから作業をしてみよう!」という方がいらっしゃれば、何かの参考になれば幸いです。
とはいえ、できることならみんなやりたくないですよね。






