二宮はひとつ息を吐くと、隣でパッと見、生首に見える精巧にできた頭部をいじる大野を見遣った。
「おいらも行くの?」
大野の問いかけに当たり前だと顎を出口に向けた。
ニノがそのままで動かないでくださいって言ったからその場に蹲るようにして待っていた。
1時間もしない内にチャイムが鳴り、ニノと大ちゃんが来てくれた。
「ニノ!」
ニノの姿を見ると堪らず僕は駆け寄って、その体に抱きついた。
「…あいばさん…。くるし…。」
僕はハッとしてニノから離れた。
「…ごめん。」
ニノは暫く苦しそうに咳き込んで、息をしていた。
「相葉ちゃん、こっち来れるか?」
ニノの息が整ってきた頃、翔ちゃんの様子を見に行っていた大ちゃんの声がした。