何を聞いてもだんまりで…。優しく笑ってくれているのにね、何故だろう?
今日、何食べたい?
翔ちゃんは僕の問いかけに、ゆっくりと振り返ると 視線を合わせてにっこりと笑って、また、ゆっくりと視線を外して答えはくれなかった。
翔ちゃん、僕のコト、好き?
少し前なら、好きだよって答えてくれていたのに、それさえ笑うだけで…。
もしかして、僕のコト、嫌いになっちゃった?
笑ってないで答えてよ。
僕は翔ちゃんにすがりつき、抱きしめた。
ボキリ。
あ。
翔ちゃんの首がありえない方向にむいて、ねじれた皮膚が螺旋を描いていた。
「はい。…相葉さん?どうかしましたか?」
「…にの、僕、翔ちゃん、殺しちゃった…。」
僕は気が付けば、昔、仕事仲間で仲良くしていたニノの連絡先にコールしていた。