新規参入決定! | GPWN管理人日記(旧NGO日記)

新規参入決定!

 プロ野球の新規参入問題に結論が出た。新規参入を認められたのは楽天。楽天は来年から「楽天ゴールデンイーグルス」と名乗る事になる。
 この問題は発覚から決定まで二転三転した。そもそものきっかけは、近鉄がオリックスに営業権の譲渡、つまりは合併を申し入れたことに端を発する。近鉄は今シーズン冒頭命名権売却を表明したが、他球団からの反発を買って撤回に追い込まれた。今振り返れば、それが球団売却の前兆だったのかもしれない。オリックスに合併を申し入れたのは、それからまもなくだった。そのことが発覚するや、オリックス・近鉄両球団の選手は戸惑い、やがてプロ野球選手会、そしてファンを巻き込んで前代未聞の大騒動にまで発展した。選手会とファンは「合併阻止」で行動を起こし始め、オーナー会議で会談を古田が申し込むと、渡辺恒雄・前読売オーナー(ナベツネ、以前は「ワタツネ」といわれていたらしい)が「無礼な!たかが選手ではないか!」という迷言を吐いた。この一言で一気に風向きが変わった。ファンは彼の発言に反発し、意地になって「合併反対」を強硬に、声高に叫ぶようになった。選手会とオーナー側の交渉は数度にわたって行われたが、オーナー側のあまりの人をバカにした対応に、ついに選手会側はストを決行した。オーナー側が誤算だったのは、野球ファンが選手会のストを指示したことである。ストの翌週に行われた労使交渉で、選手会側は近鉄・オリックス両球団の合併を認める代わり、来シーズンもセ・パ6球団での運営をオーナー側に認めさせた。
 ライブドアが球団買収に動いたのは、昨シーズンオフらしい。人を介して「近鉄を買わないか」という話を持ちかけられ、そのつもりでいたのだが、近鉄はこれを拒否し、オリックスの合併を選択したのだが、近鉄ファンは「買いたいという人間がいるのに、なんで合併なんだ」といい、合併反対運動を巻き起こす。これがきっかけになってプロ野球1リーグ構想が持ち上がるのだが、これに反対する選手会・野球ファンがどういう行動を取ったのかは前述の通り。ところがライブドアが新規参入を表明した直後、同じIT業界の楽天が新規参入を表明した。ライブドアは本拠地を仙台に置いたのに対し、楽天は当初本拠地を大阪にするとしていた。ところがその後本拠地は大阪から神戸に変更になり、さらに仙台に移転したため、野球ファンの間からは「あからさまなライブドア潰しだ」という声が上がるようになる。審議会の経緯も「楽天有利」の展開にしか見えず、これは出来レースではないかという声が上がっていたが、案の定だった。
 IT業界からの新規参入ということで、当初は新鮮な感じをもたれていた新規参入問題だったが、楽天・ライブドア両者がそっぽを向き合ったことで、雰囲気がおかしくなった。大リーグにしろJリーグにせよ、複数の親会社を持つ球団はごまんとあるのに、双方とも相手をけ落とすのに必死になっていた。結局両者とも、球団を「カネのなる木」としか見ておらず、文化としてみていなかったということである。最後には「オレはこれだけカネを持っている」自慢合戦に終始し、土壇場でスノッブな本性を見せた。こんな調子では、数年後には「やーめた!」と球団を放り出すことになるのではないかと心配になってくるのだが。