朝目が覚めて、日中の時間の経過を意識を以って知っている。
うれしい。
髪の毛はぼさぼさねっちょりだけれど、歩く気力がある。
うれしい。
パンツを履き替えてもお股周りが湿っけてるのはなんだか許せない。髪の毛のこれはゆるせても股まわりのこれは外出できない。固形石鹸を泡立ててシャワーでそこらへんを洗う。
なぜゆえに湿気てるかといえばわからない。
そこが密林だからか季節外れの劣情の後始末のわるさか、やまいの兆しかわからない。
いずれにしてもビニール人形のように湿気もくさみもない。
無機質なドール同等のお股にもどった。
今から役所に行く。
歩いていく。帰りの夕飯は食べて帰ってもいい。
ここよりだいぶ都会に行く。
一歩一歩、気力があると浮ついた心でいると転んじゃうかもしれない。
眠れるってすばらしい。