数日前に親友からメールがきた。

返信はしてない。


日中 だいぶ 涼しくなりました。

体調どうですか?
季節の変わり目は体調崩す って言うでしょ
気をつけてね。』

これに返せる文面が全く浮かばず。
いっとう始めに思いついたのは『変わりないです。』だった。
けれど以前、『「うん」、だけの返信なら要らない。』と言われたので、またそんな類のことになるかと思うと迂闊に出せない。

変わりない。事実だ。
親友はよき夫をもちお金に困らない専業主婦で、時間をもて余している。
妬みも羨むこともないが私とは状況が違う。
もの思う秋になって退屈な時間にふっと私を思い出したのだろう。

親友なら、こんな他人行儀な糞のような手紙は送らない。
暇に思い出す程度の私なら私には骨を折って便りを出す力がない。
元気じゃないです。眠れません。お金がありません。淋しくて死にたいです。

それが返事だが、書くに値しない親友の暇つぶしには付き合えない。
私がそんな状況じゃないことさえ彼女には分からない。解る気なんか更々ないだろう。
そんなお得でお手軽な自分勝手な、季節に押されて寄越した手紙なんか無視。

正しい関係があるなら、会いたい、何かできることある?以外ない。

他人の手紙なんか用無しなんだよ。