アボが生まれてから、同じ様に病気と闘うご家族の方と交流を持つ機会が増えました。


ブログでも、たまにメッセージを頂いたり、ありがたい限りです。


そのメッセージや他でも
「病気を受け入れて前を向く強いママさん」
というニュアンスで声を掛けて頂ける事もあります。



私も実際病気にも負けず堂々と闘うママさんやパパさん、お子様本人、おじいちゃま、おばあちゃま…
強いご家族をたくさん拝見しました。
本当に素晴らしい方々ばかりです。



尊敬します。




ですが、当のわたくし…

アボが産まれたその日から1年半
毎日毎日病気と向き合っていますが…


全く受け入れられておりません。

今だにウジウジと後ろ向きに悩み、泣き、落ち込み、絶望したりしています。

診察の度に、落ち込み

芸能人さんが元気な赤ちゃんを産む度、なんで元気に産まれてこれるんだろう、なんでアボは病気なんだろうと黒い感情が湧き出たり


果てには、
もしかしたらアボは逆に赤血球が無くても生きていけるタイプの特殊な人間で、お医者さんはそれに気付いてないだけかも!
なんて現実から全力で逃避しています。



病気を受け入れて闘う強い母なんかではありません。


毎月、痛い注射を泣きながら受けるアボを一人で闘わせ、頑張ってと言いながら、自分はメソメソと泣く器の小さいどうしようもない母親です。


不安ばかり。
ちょっとした事で、この世の終わりのような気持ちになる、情けない母親です。


病気を受け入れて、強く立ち向かう患者さんやそのご家族の方々は、本当に本当に素晴らしいと思います。


私には無理でしたが…。

少なくとも、この1年半では心の整理はつきませんでした。
この先もつく気がしません。



私は弱くて情けない母親です。

子供に助けられて、何とか踏ん張っているのが精一杯のどうしようもない母親です。



それでも、時間は進み、日数は積み重なり、首も座っていなかった新生児は妖怪ウォッチを見ながら、インディアンのように踊って見せるまでに成長しました。

まだ言葉は出ないですが、一端の自己主張で家族の会話に突入してくるようになりました。


情けない母親のもとでも子供は元気に育つようです。


治療もいよいよ始まります。


病気を受け入れられなくても、治療は始まり、不安が消えなくても、子供はニッコリと笑っています。


病児を産んだから、より一層強くならなければいけないと思うこともありましたが


母親が強くなれなくても、子供は育つようです。


母親が情けなくても、ニコリと微笑んでくれるようです。


母親が現実逃避していても、治療は進んでいくようです。


強くなれないままでも、母親ではいられるようです。


今後、自分が強くなれるかはわかりません。
もしかしたら、受け入れは出来なくても、病気であるということに慣れる日は来るかもしれません。


病児の母親だから、強く頑張るというのは私には無理でしたが、弱くて情けないなりに、何とか踏ん張るという事なら出来そうです。


これからもいっぱい泣くし、いっぱい落ち込むと思います。

情けなさも全開だと思います。

現実からも逃げ惑うと思います。


周りのたくさんの方々に助けられながら、ギリギリの精神状態で生きて行くと思います。



いつか受け入れられる日が来るかはわかりませんが、それまでは弱いまま踏ん張ります。


とりあえず、無理に強くなろうとしないでも、病児の母親は出来るみたいです。



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