【”Honky Tonk Women” カウベル後の一発目。
低音弦2本だけ指で引っ掛けてロングトーン、
(ノーマルチューニングなら3、4開放弦の筈)
会場がいきなり上がるところ。】
【でもってギターブレーク。自ずと首が前に出ちゃう瞬間。】
【もはや弾いてない。
ヴォーカルきっかけのフレーズ後必ず両手を離してのポージングが
この楽曲に不可欠なリフとなっている。
キースをギタリストと思ったことは殆どない。
”ロックスタイリスト” だと私は本気で思っている。
ロングコートにマフラー縛らない、
斜に構えてタバコ咥えてからヨタッた対応、
コレインタビューの決まり、みたいな。】
ロック界の大御所、「ザ・ローリングストーンズ」のギター&コーラス、
「キース・リチャーズ」がTVのインタビューに答えていた。
リゾートらしき白い砂浜で、真っ青な海を背景に、
椅子に座ってのリラックスした雰囲気だった。
※ 今おぼろげな記憶で雰囲気だけは覚えているが、
youtube 等にもアップされている様子がない。
幻だったのかな・・・
インタビュアーが、
「墓石には何と書かれたいですか?」
と聞いていた。
(スゲー、私がどんなに有名なアナウンサーでも、生前の美空ひばりに
「戒名は何が良いですか?」なんて口が裂けても聞けねぇ。)
キースは答えて、
「『彼は伝えていった』と書かれたいね。」
若干二十歳の私には、「何言っとるの?このおっさん。」としか思えなかった。
只、重鎮の言う事なので、頭の片隅には残っていた。
あれから20余年、いろいろ経験してくると、
事ある毎に彼の言葉が大きくのしかかってくる。
嗚呼、彼は
「何億年と続いてきた生命の歴史、
そしてこれから未来永劫続いていくであろう人類の歴史に於いて、
自分は一瞬の存在でしかないけれど、
ロックンロールというものを先人から引継ぎ、
そして後世に伝えていった、その功績は大きい、と書かれたい。」
という事を言いたかったのだ。
そう思うようになった。
軽いノリで聞いていた
「ジャンピングジャックフラッシュ」が、
「タイムイズオンマイサイド」が、
「スタートミーアップ」が、そして
「アンジー」が、今は心にズシリと響いてくる・・・
Angie ~The Rolling Stones~
2010.11.18.(木)02:30 投稿