千葉県柏市にあるピアノ教室です。幼児から大人の方まで、趣味から専門を志す方まで幅広い内容のレッスンを展開しています。
お久しぶりです。今週やっと第１４回日本バッハコンクール全国大会を終えて冬のシーズンも終わりです。生徒たちは春に向けて新たな気持ちで前進し始めました。全国大会では四人の生徒が見事にそろって金賞をいただきました。バッハの演奏はごまかしがきかなくて難しいです。理論的な面が出すぎると音楽的に淡泊に聴こえてしまったり、歌わせようとしてバロックの様式から逸脱したり…、学習途上にある子供たちには扱いにくいものの一つでもあります。でも、バッハをきちんと学ぶことで音楽の土台を築くことができます。小学１，２年B部門では小２のМちゃん、小学５、６年C部門では昨年に続き二年連続で小６のEちゃん、中学B部門では中１のHちゃん、一般A部門では社会人のAさんがそれぞれの目標設定のもとにがんばり金賞をいただくことができました。(^^)v小２のМちゃんは昨年も同じ部門を受けましたが、まだぐるーぷМに移ってきて間がなかったので演奏方法がよくわかっておらず、全国大会には進めたものの、全国では無賞でした。今年はブルグミュラーコンクールファイナルでも金賞だったのでバッハコンクールでも入賞したいというのが本人の目標でした。曲はあえてカンタービレ奏法の難しい曲にしました。リズミカルなカノン形式の曲は去年も学んだし、「苦手な分野を強化したい」という指導側の私の考えにお母さまが理解を示してくださって「あえて歌うことのわかっていないМにこの曲を学ばせることが今後につながると思います。」と言ってくださいました。結果ばかり求める親御さんだとどうしても形になりやすい曲、本人のタイプに合った曲を選びたがります。長い目で子供の成長を考えてくださるお母さまは貴重です。あえて苦手なタイプの曲を選んで、結果的にかなりの高得点でМちゃんは金賞に入りました。小６のＥちゃんはもともと表現意欲の強い子でした。でも、どちらかというと【音】でなく【身体のフリ】で演奏してしまう傾向が有り、これを何とか直してゆかないと…というのが私の考えでした。本人もお母さまもそれを理解してくださって指導にくらいついてきてくれました。去年は本人の得意な歌う系の曲を選んで金賞でした。今年はあえて機械的な正確なメカニズムが無いとこなせない、歌でごまかせない曲を選びました。最後までかなり苦戦しました。本番の日の朝、理想的に弾くことができて笑顔で送り出しました。ところが緊張でテンポが速くなってしまって…曲の構成というよりも流れに身を任せるといった演奏になってしまいました。本人もそれがわかったので、演奏後は悔しくて泣いていたそうです。でも、審査員の一人がＥちゃんの演奏の内容を高く評価してくださり高得点をつけてくださいました。「よく練ってあり深く研究してありましたが、わざとらしさのかけらも感じられず大人の演奏でした。自然で端正で色彩豊かな音色感も有りみごとな演奏でした。」と。努力すると作為的な演奏になってしまうこともあります。そこを一歩越えられていたことをみとめていただけたということに私もＥちゃんも大変励まされました。これを契機にEちゃんは益々変わって行けると思います。中１のＨちゃんは陽気で気の良い子です。ノリノリで楽しく弾くのが大好きです。頭で理解して耳で判断して曲を組み立てる…というのはどちらかというと苦手です。なのでシンフォニア１２番で徹底的に自己をコントロールすることを学ばせました。いつもあと一歩というところで何かしら問題点を露呈してしまって昇りつめたことがありません。でも今回は最後まで粘りました。そしてやっと手にした金賞でした。かなりの高得点でした。これを自信に更に深く取り組んで行けるといいなと思います。社会人のＡさんは子供時代から個性的な演奏をしてピティナピアノコンペティションでは全国決勝大会にたびたび進出していました。大人になって一時期ピアノから離れていましたが、仕事にも慣れてきてピアノを再開しました。ところが…子供時代には記憶に問題が生じたことは無かったのに再開したピアノでは【緊張すると頭が真っ白になってしまい暗譜がわからなくなる】という状態に舞台で陥るようになり、それがトラウマとなりよけいに暗譜が苦手になってしまいました。バッハコンクール一般部門では楽譜を見て弾いても良いということになっているので、予選は楽譜を見て弾きました。「全国大会も見て弾いたほうが安全かも…」と本人も言っていましたが、最後の最後に「自分に挑戦しよう」と決めて暗譜で弾くことにしました。緊張で完成度はいまいちでしたが、それでも彼女の個性は光っていて金賞に入れました。みんなそれぞれに自己の目標を持ってコンクールに参加します。前進のためのモチベーションにもなるので大変だけれど楽しんでいます。そして結果が出た時にはおおいに励まされるので、それが次への意欲につながって行きます。
暑かった夏もようやく１０月になってから終わりの兆しを見せて…このところやっと秋らしくなってきましたね。世の中が激変しているのを感じながら時の流れに身を任せる今日この頃です。なじみの有ったお店が次々に閉店になり、知人が次々に亡くなり…一体何なのだろう？と感じながらも逆に真実はどこまで残って行くのだろうか？と考えると、音楽は貴重な存在であると強く再認識する。科学ですらこの世の権力に支配され捻じ曲げられてしまう人間世界の恐ろしさ。しかし、音楽は本来営利的なものではなく、人間一人一人の心にうったえかけるものであり、精神的に力を与えうるものであるので、こういう時代にこそ大切なものになってゆくと思う。若い人たち、子供たちには将来が有るので、少しでも精神的に豊かになり人間らしく生きて行けるように環境を整えるのが大人の仕事であると思う。心の中を洗いましょう。みんなで立ち直りましょう。
元祖B型の私は…気が向かなくなるとブログも放置…もう半年ぶりになってしまいました。世界情勢が大きく動く中、我々は淡々と音楽を追求する毎日です。先日、第１３回日本バッハコンクールファイナル大会を終えて、ファイナルに参加した８名の生徒たちはそれぞれにまた新たな課題を自分の中に設定して次への第一歩を踏み出しました。社会人のAさんは大人になってあがり症になり、本番は頭が真っ白になってしまい、それがトラウマともなり、ますます失敗を恐れるようになり…それでも自分の限界に挑もう！と次々に舞台に出て挑戦し続けました。今回はあがりを克服して大きな崩れ無く演奏できたそうで銀賞でした。本人は「完成には至っておらず、まだやり足りない。」と言いながら新しい曲と同時に今回弾いた曲ももう一度人前で弾いてみたいと練習を続けることにしました。仕事の合間に気分転換に、そして自己の能力の可能性に挑戦し続けるその姿は後輩たちに勇気を与えてくれます。一般大学生のMちゃんは大学生・大学院生部門という音大で専門に学ぶ人たちにまざってのレベルの高い部門に参加して、昨年は銀賞でしたが、今年は就活も始まっていて大学が忙しく練習不足でした。ところがなぜか？本人も「どうしてだろう？」と不思議がっていましたが金賞に入れました。持ち前の才能が輝いたのでしょう。中学生のKちゃんは良いものは持っていますが、中学受験でピアノのレッスンは一時期中断していて基礎力が少し弱い所もありますが、中学生B部門で銀賞をいただきました。今後伸びて行けると思います。直前に体育の授業で突き指して急遽指使いを変えての参加でした。小学５年のEちゃんは転勤で移ってきて、メロディだけを歌う自己陶酔弾きの癖が濃くて…それを直すのに苦労しましたが、努力のかいあって金賞でした。音を聴くということがわかってきています。小学６年のHちゃんはこのところ運が悪くいつも第一グループで点が出にくく、演奏は悪くはないのに目立たず…いまいち思うような結果に結びつかなかったのですが、今回は徹底的に構成を学んでコントロールの効いた演奏ができて銅賞でした。この二人は同じ曲を弾いた人の中で第一位に与えられるベスト賞もそろっていただきました。秋の発表会、その後の予選や他のコンクール、新年明けて表参道プレミアムコンサート参加…と舞台に立ちながら一つ一つランクをあげるべく学び続けて、そこから得たものはコンクールの結果以上に貴重なものであったと感じています。もうすぐ春ですね。また今年もがんばって前進して行きましょう♪
五月末あたりからピティナピアノコンペティションの地区予選が始まり、今年も熱い夏を迎えることになりそうです。前半戦は…意外や意外に、例年よりもレベルが高い地区が多く…生徒たちも苦戦しました。しかし、中盤戦に入ってやっといつものレベルと思われる予選が出てきて、一度目に奨励賞で涙をのんだ生徒も無事に本選進出を決め始めました。まだまだこれから後半戦もあります。そんな中、私自身も少し居住地とは離れた地区に審査に行ってきました。序盤戦のあの極度に高いレベルの恐ろしい予選のようではありませんでしたが、それでもレベルの高い方々もいらっしゃいました。コンクール予選はたったの五人の審査員によって平均点で競われるため、結果は微妙に予想と違うこともあります。時には本選推薦枠の人数よりも多数の優秀な方がいらっしゃったりすると、もう結果は審査している側にも予想がつきません。それぞれの審査員の価値基準によって点数は動きますから、スポーツのように誰が何秒だから勝ち！と決まるわけではありません。半ば運もあると長年の経験から思います。思い通りに結果が出なかった方も決してくじけないで次に向かってくださいね。自分を信じて突き進んでください。そして近視眼にならないよう、将来のことまで視点を広げて大きな気持ちで取り組みましょう。必ず自分にとってプラスになる事があるはずです。
コロナ騒動もひと段落ついたか…？はたまたまだまだ続くのか…？マスク生活がすっかり定着した今日この頃です。久々にオフの日をむかて一年ぶりにブログを見てみました。（笑）元祖B型マイペース人間なので、興味が向かないと放置します。ブログは書かないものの、レッスンは順調です。子供たちも大人の方々もそれぞれに自分の目標を持ってピアノを続けています。無観客ではあっても舞台にも出ています。音の響きということについて、奏法について、追求するときりが有りません。音楽を一生の仕事とできること、子供たちの成長を見守れる仕事ができることに感謝して現状を生きてゆきます。
新年あけて今年はさらに大きな激動の渦に翻弄される１年となることを感じざるを得ない状況の中、淡々とかつ楽しく仕事をこなしています。年末までのバッハコンクールでは生徒９名がファイナル進出を決めて、うち６名は各部門で第一位通過の最優秀賞をもらいました。バッハは人間の魂にうったえかけてくる作品を我々に残してくれた偉大な作曲家であり、またプロテスタントの深い信仰を持った人でもありました。その作品を子供たちと共に学びながら、より深い精神世界へと導かれてゆく不思議なパワーを感じながらレッスンしていられることに感謝の念をおぼえます。子供たちは今、世界で起きていることに気がついていないのかもしれず（親御さんたちも含めて）…それでもこの子供たちの将来を明るい希望の持てるものにしたいと願っています。たとえどんな状況に陥ろうと、音楽の持つ精神的エネルギーは不滅であると私は思っています。昨年はコロナ騒ぎですべての人々が何らかの影響を受けて不自由な思いもたくさんしました。そのような中で、７月、１１月、１２月…と我が教室では無観客開催も含めて３回のコンサートを開催しました。舞台で弾く子供たちは本当にうれしそうでした。それを見つめる親御さんたちも喜んでおられました。「音楽っていいですね。」「舞台で水を得た魚のように子供が生き生きと演奏を楽しんでいる姿を見るのって、しあわせですね。」「舞台に立つたびに変貌して行く子供たちの成長はすばらしいですね。」など感想がよせられました。子供たちは「本当にコンクールは開催されるのか？」「コロナはどうなるのだろう？大丈夫かな。」…半信半疑の中でも一生懸命に練習に励んでいます。その純粋でひたむきな姿に感動をおぼえます。明日のことは誰にもわかりません。でも、人間はその時与えられたことを一生懸命にこなして生きなくてはなりません。「かならず道は開ける！」と信じて、若者たちにはがんばってほしいと思います。
今年はコロナウィルス感染症の影響で今まで当たり前のように毎年参加してきたコンペティションやステップなども多くが開催中止となり、子供たちは自分の演奏を舞台で披露する機会が減ってしまった。そんな中うまいタイミングで我が教室では7月にホールでのサマーコンサート＆ホールレッスンを開くことができた。その後は例年冬に開催するコンサート（=発表会）に向けて準備を進めていたが、学校の終業式の日程がコロナの影響で遅れるということで１２月のコンサートはまだ学校が有る日になってしまったため、たまたまキャンセルが出たので取ってあった１１月半ばの日曜日に急遽コンサートを前倒しで開催することになった。予定のコンサートよりも約一か月半は開催が早くなったため、生徒たちは曲の準備に余裕が持てなくなった。それでもこのところ急速に伸びている小中学生たちは問題ないかのごとく淡々とコンサートに向けて練習をしている。すごい量の曲をかかえて…日々少ない時間を上手に使って練習を積んでいる。３密を避けるため、レッスン室でのリハーサルも例年のようには開けない。連弾やアンサンブル関係の曲も自由には取り入れられない。もしかしたらインフルエンザや新型コロナにかかる人が増えて開催不可能になるかもしれない。そのような条件の中、できることからやろう！とみんなで動き始めている。気候的には冬よりも秋のようが過ごしやすくて良い。 いろいろな変化に応じながら新しいやり方を模索する日々だ。安定も良いけれど、変化もまたおもしろくもあるので楽しみつつ波に乗ってゆきましょう！芸術や音楽は不滅だ！と確信を持ちながら。
こんにちは。今年はコロナ禍で生活に大きな変化が生じましたね。その中で見えてきたことがたくさん有りました。子供たちにとってピアノを弾くことがどういうことなのか？落ち着いて考える時も持てました。学校がしばらく休校の間に、ものすごく子供たちの音楽力は伸びました。自分の時間が持てる、好きなことに没頭できる、とても貴重な時間であったとも思えます。学校教育について、反省点も多々有るのだな…と久々に思わされた日々でもありました。何よりも将来を担う子供たちに良い教育環境を与えることが大切なのだと痛感することもありました。生徒の親御さんたちからは「うちの子はピアノをやっていて良かったです。」という声が複数聞かれてうれしく思いました。子供たちなりに生活に制約がある中、忍耐して過ごした日々だったかもしれませんね。緊急事態宣言が解除されて少しコロナウィルスについても解明されてきて、やや落ち着いた七月中旬にホールで生徒たちのレッスンをして、そのあとコンサートを無観客で開くことができました。子供たちは久々の舞台を楽しんでいました。今年は恒例のピティナピアノコンペティションも中止になって、逆に子供たちは自由に大曲に取り組んだり、新しい試みにチャレンジしたりできました。「コンクールのためにピアノをやっているのではないのだな。」ということがはっきりわかりました。音楽そのものを追求するおもしろさ、自分の技能を伸ばすおもしろさがわかっていないとコンクールが無くなった途端にテンションが落ちます。でも、我が教室では淡々とみんながそれぞれのペースで前進し続けました。特に感じたのは中学生の伸び盛りの子供たちがコロナ禍のおかげで学校生活の縛りから解放されて、いつもよりもたくさんピアノが弾けて予想外に伸びたということでした。（部活が無いってこういうことよ、ね。ピアノにまわす時間と体力が有る。）そして伸びる時期なので見る見るうちに変貌して行く姿を見て私もおおいに励まされました。物事には表と裏とが有りますよね。コロナのおかげ…という面も無くもないのです。(^^)vまだ自由には生活できませんが、状況に応じてできることから進めてゆこうと思います。
元祖B型の私は興味が無くなると全くそちらに気が向かなくなり、行動が変わってしまうという特性を持っております。ということで、しばらくこのブログにも全く触れていませんでした。新型コロナウィルス対策で生活パターンも大きく変わり、少し余裕が出てきたので久々にブログを見たのでした。（笑）まだまだ収束への道はほど遠いのでしょうか。そんな中、レッスンはオンラインに移行しました。小さな子供たちはオンラインレッスンに大喜びで、にこにこしながらレッスンを心待ちにしているようです。上級者に対してはオンラインでは不足部分も感じて、互いにジレンマを感じつつも今はこれしかないのか…と忍耐してレッスンを進めています。どうしても生の音を聴かないとわからないこともあり、修正は限定的になったりもします。オンラインでは今まであまり気にとめていなかった手や腕の無駄な使い方やフォームのチェックなど、映像ならではの注意点もはっきりしてきて良い部分も有ります。何より子供たちには今たっぷりと時間があって体力的にも余裕があるので、これを活かさない手はないな…とも思います。現に小学生高学年や中高生たちはこの二か月でグンと演奏力を増しました。これをホールで、舞台で披露できる日が来ることを心待ちに、しばし基礎訓練とレパートリーの拡大をしてゆこうと思っています。子供たちのエネルギーは素晴らしい！次代を担う若者たちにぜひ深く物を考え自分のやるべきことを探っていってほしいです。
お久しぶりです。ブログからしばらく遠ざかっていました。そんな間も、生徒たちはがんばって伸びていました。今年はピティナのコンペティションに挑戦した生徒は少なかったのですが、その中でも本選に９名の生徒が進み、そのうち決勝大会には３名が進み４名は本選奨励賞に入りました。残りの２人はいずれも入会半年未満でコンペも初参加という中、初めての本選出場に向けてがんばりましたが、残念ながら入賞はできませんでした。今回のコンペ体験を経て、今度ぐっと伸びてゆくものと思われます。決勝大会への切符を幸運にも手にしたＣ級の３人は、それぞれに来週から始まる決勝大会に向けて気持ち新たに練習に励んでいます。今年のコンペティションを聴いて、特にＤ級、Ｅ級、Ｆ級で昨年よりもレベルが上がってきていることを強く感じました。中学生でショパンエチュードをしっかりと説得力の有る演奏ができる時代になってきたのだなぁと審査しながら、また会場で聴きながら感じました。決勝大会での審査もとても楽しみです。コンクール参加を通して、生徒たちはいろいろなことを学んでゆきます。思い通りにならなかったり、予想外に結果が出てしまったり…自分よりがんばっている人が世の中にはたくさんいるのだと知ったり。いずれにしても、コンクールを終えてからの取り組みが大切だと思います。結果のために音楽をやっているわけではないので、結果は励みや反省材料にしてさらに前進して行くことが重要ですよね。
２月１２日（月祝）表参道カワイ店パウゼにて２０１８年表参道プレミアムコンサートが開催されます。このコンサートはピティナピアノコンペティションならびに提携コンクール予選通過者たちによる入賞記念コンサートです。年齢は未就学児から成人の方まで幅広く、多彩な演奏が期待されます。お時間ございましたら、ぜひお出かけください。開演 午前１０時半昼休み １２時４０分～１３時４０分まで終演 １６時１０分全自由席 １０００円学生 ５００円会場 カワイ表参道２Ｆ コンサートサロン パウゼお問い合わせ・お申込み Tel 03-3407-3803 ピティナ表参道支部
あっという間に年末の発表会を終え、バッハコンクール予選の審査も終えて…新年を迎えました。明日から新年のレッスンがスタートです。発表会でがんばった生徒たちはまた新たな曲に取り組んでフレッシュな気分でレッスンにやってくることでしょう。今年もまた一歩一歩着実に演奏力をつけてゆきましょう。今年もよろしくお願いいたします。
2週間ほど前にブルグミュラーコンクール予選の審査をしてきました。このコンクールはピティナの提携コンクールの一つで、子供たちが必ず学ぶであろうブルグミュラーの練習曲を課題曲としたコンクールで、今年で三回目になる。初回から連続で予選の審査をしているが、今年は特に全体的にどの部門も演奏が整ってきてレベルが上がっているのに驚いた。審査室で審査員の先生方が口々に「ずいぶんレベルが上がってしまったのね。これではだれが通過してだれが落ちるか？わからないくらいですね。」と感想を語っていらした。今日は私が審査してきた地区ではないのだが、別の地区予選で優秀賞に入って、これからファイナルに向かうという小１の女の子が担当の先生と共に私のレッスン室にアドバイスレッスンを受けにやってきた。まだピアノを始めて間もなく、夏には「コンペティションで４曲弾くのは大変だから…」とコンペではなく検定を受けたのだった。その時も一度、そのお嬢さんは私のアドバイスレッスンを受けに来たのだった。それからまだ３か月くらいしか経っていない。彼女が弾くと、すっかり奏法が変わってきていた。夏には力いっぱい鍵盤をたたきつけるような弾き方で、いわゆる昔のハイフィンガー奏法みたいな弾き方をしていて、担当の先生もお引越しで前の先生から移ってきたばかりのそのお嬢さんの奏法をどのようにして改善したら良いのか？悩んでおられた。真っ向から否定するのではなく、うまく改善してゆかなければならないので頭を痛めておられた。担当の先生のご苦労と努力のかいがあって、そのお嬢さんの弾き方は劇的に変わっていた。そこで、アドバイスレッスンではさらにファイナルで浮き上がるためのコツとメカニック的な弱さの出る箇所の練習方法などを教えた。普段のレッスンがしっかりしているからだろう、そしてその女の子の持ち物もあると思う。演奏は見る見る間にガラリと変わった。キラリと光り、あか抜けてきた。本人にもそれがわかる様子で、とてもうれしそうに次々にレッスンに反応してくれた。帰宅してから、担当の先生よりお礼のメールが来た。「さすがです。私のレッスンには無い、一回のレッスンで生徒がガラリと変わるレッスンで、とても勉強になりました。」と。お役に立ててうれしかったです。普段ついている先生とは別の角度からのレッスンを受けることは生徒にとっても良い刺激になる。そこで反応できるように育てるのが普段の担当の先生の力量でもある。そのお嬢さんは体格的にとても恵まれている。肉厚のその手からは柔らかで艶の有る音が奏でられる。「来年は検定でなくてコンペを受けられるようにがんばります。コンペを受ける時にまたアドバイスレッスンをお願いします。」と言って帰って行った。自分の生徒だけでなく、どんな生徒さんでもアドバイスで変わってくれるのはとてもうれしい。生徒さんや担当の先生方の笑顔を見ると励まされる思いです。
暑い夏が終わって、やっと吹く風も爽やかになり秋らしくなってきましたね。この季節、落ち着きが有って一年中で私は一番好きです。実りの秋、芸術の秋、食欲の秋…。夏に熱い戦いを終えた生徒たちは新たに自分の中での課題を見出して次の歩みを始めました。今年はＤ級のＭ君のみが決勝大会に進出してベスト賞をいただきました。彼は我が教室の中では多分、一番練習量の少ない生徒だと思います。頭の良さと要領の良さと、持ち前の艶の有る美しい音で…完成度はかなり低い演奏でしたが、聴く人の心はある程度までつかんだと思います。それが結果的にベスト賞に結びついたのだと。さすがの彼も決勝大会での演奏を終えて、生まれて初めて自分の不十分な練習の結果としてボロボロの演奏を決勝の舞台で出してしまったことを恥じたらしいです。「恥ずかしい。」と思うことから変化は生じてくるのかもしれません。それを何とかしたいと本人が思えば、行動に移せるかもしれません。コンクール体験からいろいろなことを子供たちは学んでゆきます。今回のおこぼれ的な決勝参加は…彼にとって、もしかしたら良いきっかけとなって今後に活きてくるのかもしれないと思っています。本選優秀賞２回で惜しくも決勝大会に進めなかった生徒はくさることもなく、次のチャンスに向けて底力をつけることを始めています。運動会を終えたら、落ち着いてピアノに向かえるようになるといいですね。(笑)普段のレッスンではコンクールの時期にはあまり時間をさけなかった理論の勉強やソルフェージュも加えて実力強化しています。来年に向けてがんばりましょう。
マキリ教室では一昨日マキリ教室生徒とアドバイスレッスン受講生徒さんと合同でホールレッスンを開いた。普段は見えない子供たちの特徴が…ホールだとはっきりとあらわれる。アドバイスレッスンを受けてくださる生徒さんの担当の先生方からもホールレッスンを終えて、ご感想をいただいた。やはり皆さん「ホールは良いですね。生徒の課題がよくわかりました。残りの時間、これを活かしてさらに向上してゆきたいです。」「生徒はもちろん、指導者の私もとても良い勉強をさせていただきました。」とおっしゃっていて、場所を変えて環境を変えてレッスンすることの効用を改めて感じました。昨日はホールレッスンの翌日で、一般の生徒とコンペティションを受ける生徒とが次々に自宅でのレッスンにやってきた。ホールレッスンを受けた生徒は…不思議と演奏が少し変わってきていた。ホールでつかんだこと、ミニコンサートでお友達の演奏を聴いてつかんだこと、お友達のレッスンを見学してつかんだこと…それらを瞬時に子供はキャッチして生かすことができるのだなぁと私も感心しました。子供の能力は無限大ですね。この仕事をする喜びをおぼえました。さて、今日はこれから出張でのアドバイスレッスンに行きます。地元とは違った、またのびのびした空気の中で生き生きと自分の音楽を出す生徒さん達とのひとときです。少しでもお役にたてるアドバイスができたらいいな…と思っています。暑い毎日ですが、皆様ご体調に気をつけてお過ごしください。あと一週間で本選スタートです。がんばりましょう♪(^O^)／
予選前から時々アドバイスレッスンに訪れるＫ君（小４）。とてもおとなしい無口な少年だ。でも、内在するものはとても豊かだ。人が苦手でシャイ、特に初めての人は苦手でうまく話せないとママはおっしゃる。そんなＫ君の気持ちは私もその昔、とてもシャイな少女だったのでよくわかる。黙ってはいても心の中にはいろいろな思考と感情があるのだ。もう数回私のアドバイスレッスンに来ていて、昨日は本選用のレッスンを受けた。一週間前に与えたヒントを見事に自分のものにしようという強い意思のある練習を一週間積んできたのだということが、その演奏から伝わってきた。Ｋ君はお姉さんがピアノ大好き人間で、ほとんどがそのお姉さんにピアノを取られてしまうと言う。残った短い時間で練習するしかないから、Ｋ君はピアノを使えない時には主に楽譜を見ているという。その話をお母さまからうかがった時に「なるほど！」と思った。楽譜と対話できるのだ。これはソルフェージュ力が無いとできないことだ。楽譜を読みながら、もらったアドバイスをイメージでつかんで、ピアノの前で弾くころにはしっかりと自分の中にプランが出来上がっているのだ。すばらしい練習方法だと思う。シャイなＫ君はレッスンには慣れてきて、レッスンではとても良質なものを発揮できるところまで上がってきた。あとは…これを人前で、緊張に負けずに出せるか？ということだ。来週に生徒を集めてホールレッスンをするので、Ｋ君はじめアドバイスレッスン生も希望者は一緒に参加する。そこで舞台に立てるから、Ｋ君はどれくらい自分を出せるか？の練習ができる。それをステップにして、さらに本選の舞台で彼らしさを発揮できることを目指して指導は続く。子供たちがみるみるうちにどんどん変わっていってくれるのが、指導する側としてもとてもうれしい。行き詰まった方々、アドバイスレッスンをお勧めします。普段ついている先生もご一緒、あるいはビデオでレッスン風景を録画して見ていただいて、指導指針にブレの無いように、かつ効果的なアドバイスを与えたいと私は思っています。刺激を受けて、子供はどんどん変わって行けます。その成長を見守りたいです。暑さに負けずにみんなで頑張りましょう♪
毎日暑いですね。暑いを通り越してつらいですね。皆様、お体にきをつけてお過ごしください。さて、私はピティナピアノコンペティション本選も近づき、来週は各地に出かけてアドバイス、ホールレッスン、アドバイスレッスンの続く一週間を過ごします。熱中症にならないよう、水分補給と体を冷やしながら熱血パワフルレッスンをくりひろげます。子供たちも夏休みが近づいてきて、これから練習もたくさんできる時期に入りますね。自分の限界に向かって…精一杯力を出し切ってください。心から応援しています。
久々にブログ更新します。アメーバブログはあまり書きません。もっぱらmixiのほうに気ままな日記は書いています。はっきり言って、元祖B型の私はブログ更新は『面倒くさい』からです。(笑)今までにピティナのコンペティション予選は審査も付き添いも含めて数箇所聴いてきました。審査は昨日、大阪から戻ったところです。これから先はまだステップや本選の審査の旅が待ち受けています。審査で出会う各地からの先生方との会話は興味深いものです。ある地区では何とF級に４人とも決勝大会経験者（常連？）が偶然に今年は揃ってしまい、通過枠が２つしかなかったのでやむなくそのうちの２人のみが通過できたとか。落ちたお二人は決して実力が足りなかったわけではないそうで…コンクールというのは水物だと改めて思いました。予選の地域格差、受ける予選のレベルの格差…何とかしたいのですが、これがまた難しい問題ですね。参加者の皆さん、ぜひ結果はあまり深刻に受け止めずに、あくまで経験の一つとしてお考えくださいね。小さなお子様の親御さんたちはどうぞ長い目であたたかくお子様の成長を見守ってくださいね。審査をしていて思います。今日の結果は今日だけの結果。大切なのは、何が有ってもぶれずに自分の成長を見つめてゆくことです。がんばってください。
昨日表参道カワイ店スタジオＡにてレッスン見学会第２回を無事に終了いたしました。ご来場くださった先生方ありがとうございました。レッスン後のトークタイムでは普段のレッスンの中での問題点など…いろいろなお話に花が咲きました。参加してくださった方々の中には審査員を務められていらっしゃる先生もいらして、レッスン終了後に暖かい励ましのお言葉もいただきました。普段のレッスン室とは違う会場で生徒たちは演奏する機会を得ましたが、また新たに課題も見えてきて、とても有益なひとときでした。互いのレッスンを見学することで生徒たちも学ぶところが多かったようで喜んでいました。ご協力くださったカワイ表参道店の方々にも感謝いたします。
新緑の美しい季節になりました。来る５月２１日（日）午前１０時３０分～１３時まで表参道カワイ店スタジオＡにてピティナ表参道支部主催の『表参道レッスン見学会シリーズ』第２回が開催されます。第２回の担当講師は横山真子です。このシリーズは講師の普段のレッスンをそのままスタジオにて見学していただき指導法などを学んでいただく会です。今回は私の生徒６名をピックアップして、スタジオでそれぞれ２０分前後のレッスンを展開する予定です。その後１２時３０分～１３時までは見学してくださった先生方からの質疑応答・フリートークタイムとなります。レッスンモデル生と曲目はＡ２級 年長 たのしい小品・ギターロック・かわいい舞曲・ポップコーン屋さんＡ１級 小１ メヌエット・真夜中のふくろうＡ１級 小２ メヌエット・真夜中のふくろう・ドイツのおどり・コザックの踊りＢ級 小３ インパーティネンス・小さなたんけん 小３ インパーティネンス・ぜんまいじかけのお人形・クレメンティソナチネ・こもりうたＣ級 小５ ファンタジア・バガテル・ミクロコスモス５巻１２８番以上の予定です。レッスンの流れの中で他の曲や教材が登場することもございます。曲目はあくまで予定です。レッスンは堅苦しい雰囲気ではなく、生徒の指導ポイントをご説明しながら、自由に質疑応答などもその都度適宜含みながら進行して行こうと思っております。コンペティションに向けてのご指導をなさっている先生方、ぜひご興味が有られたらご参加ください。質疑応答タイムでは様々なご質問に審査員と指導者の両面の経験からお答えしたいと思っております。まだ若干空席がございますので、お問い合わせ・申し込みは表参道カワイ店までどうぞ。【表参道レッスン見学シリーズ】２０１７年５月２１日（日）１０：３０～１３：００会場 表参道カワイ３Ｆ Ａスタジオ内容 ２時間のレッスン見学、その後講師を交えて３０分程度のフリートークタイム参加料 一般￥５０００ ピティナ会員￥４５００ ピティナ表参道支部会員￥４０００ お問い合わせ先 ☎０３－３４０７－３８０３
