ひ
「ここの谷、あいっかわらず人来ないし、あいっかわらず暇だね」
ひ
「人来ないからお酒も売れずに困ってるでしょ?
古くなったら勿体ないし、飲んであげてもいいよ?」
イカサマ
「そんな事より、前日聞いた 『ミーリム近海』 に行ってみましょうよ
どんな所か楽しみだって言ってたじゃないですか」
ひ
「あー、そうねぇ・・・
カリーヌはノリが悪くて楽しくないし、行ってみるかぁ」
ひ
「あ、行く前に着替えようかな
それと、イカサマ
あんた頭に乗ってなさい」
イカサマ
「え?大丈夫ですよ、ちゃんとついて行きますよ」
ひ
「いやぁ、私あれじゃん?
こっち戻ってきたばかりだから、危険な目に合わせちゃ悪いなぁって」
イカサマ
「おぉ・・・なんとお優しい
いざとなったら全力で守ります!」
ひ
(足おっそいし、倒られたら面倒なだけなんだよねぇ・・・)
ひ
「風流の小紋に袖を通すのも久しぶりだわ
さて、まずは情報集めだけど
あそこ行ってみるかぁ
潰れてなければいいけど」
ひ
「生きてたんだね!レスタト!
情報ちょーだい 『ミーリム近海』 の行き方!
ついでに面白い話とかおいしい話とか可笑しい話とか!」
レスター
「久しぶりに来たと思ったら騒がしいですね
『ミーリム近海』 ですか・・・あなたじゃ無理ですよ
歩いてとか泳いでとかで行ける場所ではないので」
ひ
「( ゚Д゚)ハァ?
なにその上から目線
あたしじゃ無理とか 『千年竜を蹴っ飛ばす』 あたしに何言っちゃってんの?」
レスター
「えーとですね・・・行くには条件をクリアし、証が必要なわけでして
その条件と証n
ひ
「あ、もういいわ」
レスター
(・・・だからあなたじゃ無理なんですよ
めんどくさがりのあなたじゃ・・・)
ひ
「で、他なにかない?」
レスター
「そうですねぇ・・・(じーっ)
浴衣・・・それ、風流の小紋ですか?」
ひ
「そ
いい感じでしょ」
レスター
「これはまた古い物を・・・
あなたがいない間にも、新作の浴衣が増えましたよ
例えば 『三毛猫の浴衣』 とか 『郷愁の浴衣』 とかですね」
ひ
「まじ!?
ミーリムうんたらよりそっちが重要!
露店巡りしてくるわ!じゃね!」
ドドド
ドドド
ドドド
ドドド
スイー
ひ
「・・・」
イカサマ
「どうしたんですか?
探しに行かないんですか?」
ひ
「・・・
なーんかさー
売ってるものを探す方法、あったよねぇ
わすれちゃった」
そして時は流れる
ひ
「見てみて、ベンちゃん 『椿の浴衣』
買っちゃったー
似合う?似合う?」
ベンフレッド
「あーはいはい、にあいますにあいます」
ガショウ
「か、かわいい・・・」
ひ
「おまえ、きもい」
浴衣コレクションが一つ増えました
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