「ナースコール押して」

急に、千里が言い出した。

「どうしたの?」と聞くと…


「こわい…なんか、怖くなって来た…」


まるで、PTSDみたい…突然、恐怖感に襲われる

心理の先生が、夕方来てくれて千里と、しばしお話しをしてくれた
そしたら、少し落ち着いて

心理の先生が、
「怖いのが無くなる薬もあるよ
何時でも、言ってね 」

と言っていたけど…
結局その薬って一回飲んだかな?


そして、放射線科から呼び出しが

いよいよ、最終治療だ…
この治療が終われば…
しばらくのんびり出来る。



照射室に入ると、

研修医サイト君が、技士さんにお願いを…

サイト君→「電気を着けておいて貰えませんか?
サチレーションが、暗いと良く見えないんですよ…下がり気味なので…」


わかりました。と電気は、消さなくてオッケーに…

えーもっと早くそうしてくれたら…



最終日の照射は、無事終了。

長い廊下を、病棟まで戻るのは、結構時間が掛かり、身体に負担もかかる。

エレベーターも何回か乗り換える …

その帰り道
最初のエレベーターが運良く開いていた

菜花先生

「良かった!エレベーターが来てる!乗っちゃおう」

空っぽのエレベーターに乗り込むと…

厨房のオバサマが…

「あーダメダメ!今の時間は、このエレベーターは、使えないのよ!配膳車優先!」


それを聞いた菜花先生…

「え~普通、患者さん優先でしょう~
こっちは、一刻も早く病室に戻りたいんだし…病人なんだよ
いいよ、行っちゃおう。」

エレベーターの停止階のボタンを、素早く押して
閉めるボタンも押す、菜花先生…


しかし、エレベーターは、閉まらな~い


またまた厨房さんが、
「だから今の時間帯は、ダメなんだってば…( ̄・・ ̄)」



ここで冷静な研修医サイト君

「別のエレベーターで行きましょう(・・)ノ」


仕方なく、我々もサイト君の意見に従ったけど…

菜花先生は…

「だから、こーゆのは…!縱わりだからダメなんだよ!」


ぉお~!病院の仕組みに腹を立ている~ 我ら患者の女神
はたまたジャンヌダルク








2010.10.26