世界が震撼"裁き切れない"東電の「大罪」とは?(2011/05/02 16:57)
 
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★元東京地検特捜部副部長・若狭勝弁護士が斬る
 
 
東京電力福島第1原発の爆発事故は、1986年のチェルノブイリ原発事故と並ぶ、史上最悪の「レベル7」となった。放射能汚染で福島県の住民をはじめ、農漁業関係者は出荷制限や風評被害で多大な損害をこうむった。補償額は数兆円にもおよび、その膨大さから、広く薄くの国民負担になる可能性が高い。東電の「人災」とも指摘される一連の事故とずさんな対応を法の番人はどうみつめているのか。元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士に聞いた。(聞き手・小川健)
 
——原発事故の補償がいつの間にか、増税や電気料金の値上げ論議となり、国民が負担する可能性が高まっている。解せない部分が多い
 
「今回の事故が東電の『人災』であることに疑いはない。法的な観点で事故の経緯を振り返っても、事故を起こさないための予防的な『リスク管理』と、事故後の対応としての『危機管理』の両面で問題があったといえる。2002年のデータ改竄事件の経験が、まったく生かされていない体質を露呈した」
 
——リスク管理の問題とは具体的にはどういうことか
 
「東電は事故後、一貫して『想定外』を主張している。津波の量的規模が想像を絶すると主張したいのだろうが、津波自体が想定しうるリスクである以上、その規模が予見できなかったというのは逃げだ。事故による計り知れない影響を踏まえれば、大規模津波に備えて非常用電源の設置方法を変更すべきであったが、費用対効果を考えるあまり、リスクよりコストを優先した。本当の想定外とは、例えば隕石が次々に衝突するといった質的なレベルの話だ」
 
——事故後の対応も後手後手。不備が多すぎる
 
「東電も政府も保安院等も会見内容がバラバラで、説明責任を踏まえた情報公開が果たせなかった。これにより、国民はもとより諸外国の信頼を失墜させ、国益を大きく損なった。菅首相を中心とした政府の危機管理能力の欠如にも起因するといっていいだろう」
 
——東電や東電の経営陣に刑事責任を問えるか
 
「残念ながら、直接的な因果関係で誰かが亡くなったという事実がない限り、刑事責任は難しい。作業員のケガや死亡に対する刑事責任を問える可能性もあるが、前代未聞の異常事態の中で、管理の過失や命令の行き過ぎなどを問うのは難しい」
 
——放射性物質の被害を受けた農家のなかから自殺者も出た
 
「原発事故があったがために-という因果関係があるのは間違いない。しかし、現実的に東電、あるいは政府にも刑事責任を問うのはやはり難しいだろう。あくまで原発事故を直接的な原因とする、一般市民の死亡という客観的事実が必要だ」
 
——自社の不始末を電気料金に転嫁された場合、利用者が民事で訴訟を起こすことは可能か
 
「こうした場合は財産権の侵害と捉えることも考えられ得るが、訴訟を起こして勝てるかと言えば難しいと言わざるを得ない。電気料金を上乗せすることに違法性があるとは断じられず、東電の行いを違法と断じるには無理がある。あくまでも、違法性があるかどうかが重要だ」
 
——では、われわれ国民が東電に責任を取らせることはできないのか
 
「東電の役員らを相手にするなら、株主代表訴訟が考えられる。幹部らがなすべき危険管理をしていなかったことで、会社が重大な損害を被ったことへの責任を追及することは十分可能。勝てば、彼らは私財を投じて賠償する義務が生じる。株主代表訴訟の賠償額は年々値上がりしており、数十億単位の賠償を命じる判決も出ている」
 
——現場で命がけで作業する同社や関連会社の作業員は、幹部を訴えられるか
 
「危険な原発の現場作業の指示が、職権の乱用に該当するかといえば、これも難しい。その命令が、職務そのものに向けられていたかどうかが争点で、今回は上位者の地位を利用したパワハラには該当しない。もちろん、東電社員にも身の安全を守る権利はあるが、非常事態の対処に向けた命令に責任追及をするのは厳しい」
 
——良い悪いは別として、事故当初、作業員の現場退避を認めなかった菅直人首相の責任は
 
「使用者の立場を利用して、無理やり仕事をさせようという意味においては、行き過ぎれば問題にできる場合もあるが、今回の事象では難しい。処分をちらつかせて、東京消防庁の職員を放水作業に出動させたとも言われる海江田万里・経済産業相のケースも同様だ」
 
——ということは株主以外は、放射性物質を浴びても飲んでも、泣き寝入りに近いことになる
 
「現状の被害以外にも、東電は非常に大きな"罪"を犯した。原発内部の構造を世界中に知らしめ、危険な発想を持つ人物や集団に対し、9・11米同時多発テロよりも"効果的かつ持続的"なテロリズムの方法を教えてしまったことだ。現行の法律では裁ききれないスケールの"大罪"といっていいだろう」
(夕刊フジより転載)





何を隠そう、現閣僚共こそがテロ集団だ………。
 
…という噂もある。
 
 
ビンラディンの次は、
 
 
 
 
菅 直人だ!!