みの:ちょっとこちらの見だしを見て頂きたい(読売新聞、切り抜き拡大)。
「小沢系ら欠席「造反」」とかですね。「首相に抗議文」とか、「「意義あり」怒号」と、こういう言葉が新聞の見出しに出るようになりました。
で、先程ちょっと映像でお見せしました(菅下ろしのコメントを書き出したフィリップ)けど、河内(博文)さんが、
「菅さんには退陣を求めたい」
と、こういう動きも出てると、こういうことなんですね。
ま、俗に「菅下ろしか」ということなんですが、岩見(隆夫)さん、この辺の動きを解説して欲しいんですが。
 岩見:私も、河内さんとはなかなか意見が合わないんですが、これについては合いますね。
やっぱりね、菅さん…対応出来てないと思うんですね。
今、「風評被害風評被害」って言いますけれども、一番風評を撒いてるのは、菅総理じゃないかと。
例えば「東日本は潰れるんじゃないか」あるいは、「10年20年住めなくなるんじゃないか」これは、言った言わないの議論はありますけれども、そういうことを言ったとするとですね、それがまあ国民の皆さん、一番気にしてることですからね。心配なんですよね。
その不安を、総理大臣が口にするようなことじゃ先ず困ると、いうことと、それから私が一番思うのは、今、こういう事に対応する実施本部というか、中心部隊を作らなきゃいけない。
これは最も先にやって頂かなきゃいけないんだけれども、まだそれが出来てない。
「復興実施本部」っていう名前らしいんですけど、それを作ろうと今やってるけど、どうも出来そうにないですね。
それも出来ないようなことでね、菅さんは総大将としての、仕事をやって行けるのかどうか。今後ね。
益々不安が増幅するんじゃないかということを思いますんで、私はね、ここまで来るとね、今は普通の時じゃありませんから、やっぱり大将は切り替えたほうがいいと、交代したほうがいいと、そうじゃないと、我々国民は非常に不安でとてもやっていけないという…。
 みの:誰か適当な方いらっしゃっますか。
 岩見:ええ、そりゃいませんよ。
いませんけれども…。
 みの:いませんて…(笑)。
 岩見:いや、そりゃ、必ず出て来るんですよ。
 みの:なるほど。
まあ戦国時代に、織田信長が本能寺で伐たれた時にね、秀吉ってのが出て来ちゃいましたからね。
その後に家康も出て来ましたしね…。
さて、そんな中で、
「どうだ、リーダーシップ発揮してのか」
「してねぇよ」って78%ですよ、菅さん。
ところがですね、毎日新聞で調べましたら前月比、指示率がですね、3ポイントと、ちょっと上がって来てる。
こういう微妙な動きもあるんですが、そんな中で、さあ、渡辺(周)さん…どうでしょう。
 渡辺:あの、8割近い方が、「リーダーシップが無い」ということは重く受け止めなければいけないですね、総理は。
そして、周辺にいるスタッフですね。官邸にいる方々、支えている人達が、言葉の使い方一つにしてもですね、どうしてもっと国民に安心感や信頼感を持って頂けるような、あるいは安定感を本当に感じられるような言葉使いをする人達がいないのだろうかということについては私も、正直今の不満をですね、国民の皆さんが多く持っていることと、私も同じような思いをしてます。
ただ、今ここで辞めたら、誰か出て来るだろうというようなことで政治空白を、今作るような状況ではないと、先ずやるべきことは、今の体制の中で、とにかく原発を止めることと、先程、避難所の話、「救急車が出動回数増えて」ってありますけれども、とにかく、改善をすること、衛生環境を確保すること、とにかく、今居る人達の不安を減らすことに最善を尽くして頂きたい。
 みの:いや僕、渡辺さんね。
岩見さんも、だからといって「誰もいねぇよ」と。
「そのうち出て来るだろ」とおっしゃったじゃないですか。
僕もその通りだと思います。
でも「出て来るだろう」じゃなくて、今やらない・誰もいないなら、菅さんがやるしかないと思うんですよ。
ただし、「救急車が1500回も?そりゃまずいだろ。じゃ、こうしろ。」と、「何?ランドセルは用意したけどノートと鉛筆と消しゴムが無い?じゃ、それはなんとかしろ。」と、避難所の皆さんとか、今、被災した皆さんが一番納得することを、どんどんやった方がいいんじゃないかってアイデアが、何で出て来ないんですか。
 渡辺:ご本人もですね、かなり余裕なくなってると思うんですね、原発事故起きてからずっとかかりっきり、その前の震災の時からですから、ただその分ですね、やっぱり官邸のスタッフもそうですけれども、我々も党内でですね、いろんな事、復興をどうするか、官邸に届かない事もやってます。
もっと人材を投与すればいいと思います。
なんかに就くとかではなくて…。
 岩見:「人材投与」ってね、3月19日に谷垣さんに、「震災担当大臣やってくれ」と言ったんですよ。断られたんですよ。
それから一ヶ月以上経ってるのに、まだ決まってませんよ。地震担当大臣が。
けんな馬鹿なことありますか。
 渡辺:いや地震担当大臣にするんだったら、被災地の選出の議院をですね、先ず、例えば入閣させるとか、あるいは国際的にですね、信頼を日本が権威付けられた情報を出すって言うんであれば、例えばIAEAの事務局長を入閣させるとかですね、いろんな事出来ると思うんです。
 みの:ねぇ、Bチームだかなんだか知りませんけども、どんどん、政治の問題はさて置いて、避難所とか原子力発電所とか、具体的なことに、A・Bじゃなくて、もっと案出せないんですか。
 渡辺:いやAとかBとか言いますけど、AとかBとか無いんですよ。
 河内:案とかではなくて、基本的に菅さんにはマネージメント能力は無いんですよ。
何故かというと、復旧・復興には災害対策基本法という法律があって、それに基づくマニュアルがあって、原発についても原子力災害特別措置法という法律があって、それを基に関係省庁マニュアルっていうのがあって、きちんとですね、過去のいろんな経験を積み上げたものがある訳ですよ。
その通りやってないから出来てないんですよ。
 みの:何故やらないんですか。
河内:知らないからでしょう。
そのくらい駄目だってことですよ。
 岩見:緊急事態に与党の議院からこんなこと言われてるんですよ。
冗談じゃないですよ。
 河内:こういう時期だからこそ真のリーダーを、ちゃんと据えないと大変な事になりますよ。
 みの:岩見さん「居ない」って言ってますけど。
 河内:いや、出て来ますから。
 岩見:居るつってんですよ僕は。必ずいます。
 みの:必ず居る?
 岩見:誰かと言われると、そりゃ言えませんけど。
 山本(一太):みのさん、これは、今岩見さんおっしゃったように異常事態なんですよ。
民主党のね、二人のエースも文句言ってるし、先ずその、内閣に入ってる財務副大臣が、「退陣論が出るのは当然だ」って言ってる訳ですよ。
党内でも有力者が公然と「辞めるべきだ」って言ってる訳ですよね。
みのさんね、私ずっと菅内閣の対応を見てましたが、やっぱり普通はですね、通常ならば、こういう国家的危機の時にリーダーを代えるっていうのは愚の骨頂なんですけども、今の状況でどんどん求心力が落ちてく中では、岩見さんもおっしゃってましたけど、菅さんを代えない事がね、愚の骨頂じゃないかと思え始めてきました。
やっぱり原発の初動の対応は、この間の参院の予算委員会でも明らかになったんですけれども、かなり酷い。
法律に乗っ取って物事が出来てないんです。
今、一時補正の協議、私も政庁階調・石破さんにくっついて、この協議に参加してるんですが、一時補正は調整してやっぱり成立させなきゃいけないと思うんですけどね。
やっぱり、二時三時って菅さんで出来るかっていうと、その前に辞めて頂きたいし、これは個人的な見解ですが、今までは、原発の問題なんかもなかなか落ち着かないから、問責どうのって言うべきじゃないって言ってましたけども…。
 みの:あのぉ~…。
 山本:このまま全然辞めないていうことであれば…。
 みの:あのですね。
法律にちゃんとあるんだよと…。
 河内:いろんなことが細かく規定されてるんですよ。そのことをちゃんとやってないんです…。
 みの:っていうことはさ、だから、司法の立場で作る…見守る。立法の立場で作る。
じゃあ、そういうのがあるなら、行政の立場の人達が、やってないってことですか?
 河内:いや、要するにですね、例えば放射性物質の拡散予測にしてもですね、ちゃんとシステムがあって、「今日は、そちらの方に放射性物質が流れるから気をつけてね」とか、予報するシステムがあるんですよ。
130億もお金かけて作り上げてるのがあるんですよ。
しかしそれを、官邸が止めてるんですからね。
そんなことをしてるような人達は駄目なんですよ。
 渡辺:とにかくですね、代表選挙の時に、民主党の中の議院はそれぞれ、多士済々であると。
それぞれ専門分野を持ってるから四百人内閣を作ると。衆参併せて。
一人が一つのですね、テーマを持ってやって貰うんだって言ったんだけども、残念ながらそれが、共有出来てないんです。
 渡辺:もっといろんなアイデアをみんな持ってるんですよ。
 岩見:この前予算委員会がありましたね。参議院の。
片山虎之助さん、先週もみえましたね。
あの方が菅総理にね、「貴方には心が無い」って言ったんですよ。
これは、非常に激しい人格攻撃ですが、私もそう思いますね。
 山本:みのさんがね、「支持率上がった」っておっしゃったんですけど、実質的に下がってるんです。 震災後は、一回、3割超えたんです。それから今2割に下がってるんです。
 
 みの:あのぉ、今のお話聞いてて、なるほどそういうもんなのかな、と思う半面ね。
今もう、そういう事態じゃないでしょと。そういう法律が決まってるんだったら、それを行政の立場でどんどんやって頂きたいなって、そして、もっと分かんないのは、お金が有るとか無いとか話してますけどね、僕は単純に疑問に思ったのは交付金がね、昨日だか一昨日か4分の1の80億円って、全額じゃないですよ。
4分の1だとしたらこの時期に、義援金がどうのこうのって大騒ぎしてる中で、それをさ、「はい分かりました80億円、そのまま振込んで下さい」じゃなくて、例えば国民にね、「俺達は手鍋下げてもやるから、4分の1だけれども80億円、また国庫に戻すよ」ぐらいの動きって出ないんですか。
 河内:あの、議院歳費は、一月…。
 みの:300万どうのこうのって言ってましたけど、そういう問題じゃないじゃないですか。
 河内:すいません。そこは気づきませんでした。
政党交付金って我々に来るものじゃないから…。
 みの:ないから余計でしょ。
 河内:党本部に行くものなので、感覚が無くてですね。
 みの:でも、どうか、それ出て欲しかったです。
 岩見:そりゃ当然出てますよ。
今回はね。返上したらどうかっていうね。
私もそう思いますが、返上したらね、格政党とも党の運営が出来なくなりますね。
そうなっちゃってんですよ。
 みの:仕組みがね…。
 岩見:あてにしてんですから。
 みの:でもね、皆さんね。
全世界からね、沢山応援が来てるわけですよ。
我々も、少ない給料や収入の中から、義援金を集めて出してるんですよ。
にも関わらず我々んとこへ届いて来る声は、さっきも言いましたけど、ランドセルがやっと。ところが中の下敷と鉛筆と消しゴムと、ノートって言われた時に愕然としました。
それともう一つ、新学期が始まりました。
最初の給食が、牛乳とパン1個ですよ。
これね、行政の立場で司法の立場でね、あるいは立法の立場で、バッチをつけてる皆さん、なんでそういうのがね…、菅さんがね、いいとか悪いとかの論議よりも、先ずそれやってくれなきゃと思っちゃうんですよ。
 
 
②に続く…。