1997年当時、国立国会図書館に出向した外務省職員が、国会議員らから調査依頼を受けた内容をまとめ、外務省に報告していたことが分かった。
 同省が18日に公開した外交文書で明らかになった。国会図書館は守秘義務違反の可能性があるとして調査を求め、同省は調査に着手した。
 公開されたのは、外務省官房総務課が98年1月7日付で作成した「国会議員等からのレファレンス状況報告について」と題する文書。「議員の関心事項を知る上で有益と考えられます」とし、2ページのリストが添付され、97年12月19日から同25日に受けたレファレンス(資料相談)について、個人名と依頼内容を記してある。個人名は個人情報保護の観点から、文書公開時に黒く塗りつぶされた。依頼内容の大半は、ミサイル防衛、台湾に関する米議会会議録、第2次大戦終戦工作などについて、刊行物や議事録などの資料提供を求めるものだった。
(NEWS読売・報知より)